第5話 今日から酒をきっぱりやめる!

 25歳を超えたあたりからだんだん太るようになってきて、最近はお腹がぷよぷよしてきたので、酒を完全にやめてダイエットすることを決意した。


 元々めっちゃ痩せてた。身長171.5センチで体重59とかだった。そのくらいまで戻せたらいいなと思う。やっぱり今より、痩せてた頃の方が圧倒的にかっこいいから。


 お腹の肉をつまんで、ぷよぷよしてたら、やっぱりかっこ悪い。


 俺が太った理由は間違いなく酒だ。酒に依存する前はめっちゃ痩せてた。酒を浴びるように飲むようになってから太った。だから酒を抜けば簡単に痩せる。


 ここ最近、本当に太りやすくなった。26歳は既におっさんなのだという事実を痛感する。


 と書きつつ、今この瞬間俺は酒を飲んでいる。もう駄目だー!!!!!!


 ◆


 特に書くことがねえなあ。


 感受性が死んでいる。朝のニュース番組を俺は見ている。スッキリを見ている。岩田絵里奈っていうアナウンサーが超可愛い。岩田でスッキリしたいなぁと思いつつ俺はタバコを吸っている。最近物騒なニュースが多くて嫌になる。人が人を殺すことがどれほど重いことなのかもしらずに、人を殺す奴ばかり。岩田が可愛い。リスみたい。


 あらゆる事がどうでもいい。今日も誰かは誰かに殺される。今日も誰かは自殺する。その全てを嘆いて悲しんでいたら、俺の心が壊れてしまう。


 ニュースなんかで悲しむなよ。ニュース見たくらいでこの世に絶望するなよ


 もし君が嫌な奴だったとしても、俺は君と話したい。もし俺が嫌な奴だったとしても、君は俺と話してくれるか?


 俺はもう大人になってしまう。それでもまだ間に合うか?


 心の病気のまま、障害者のまま、俺は幸せになりたいと願っている。精神障害者でも幸せになれるんだぜ。といつか胸を張って言いたい。今はその道程に過ぎない。人が完成するのは死んだ時だ。つまり死ぬまでは未完成。


 君が死んでから7年も経つ。7年経っても未だに悔しくて寂しくて涙が流れる。あなたが発する死のサインやSOSに気付けなかった俺が憎くて、殺したくなる。あなたが死んでしまってから、俺は誰とも付き合ってない。


 誰だって間違ってない。誰だって間違ってないから俺達は争う。


 この社会でいつも見えない戦争が起きている。社会は椅子取りゲームみたいなものだ。俺は早期にゲームから脱落して、独自路線の人生を歩んでいる。


 よく人生はレールに例えられる。


「私はレールから外れてしまった」と言う人がよくいる。


 あなたや俺はレールから外れたんじゃない。争いに負けたんじゃない。独自路線の人生を選んだだけなのだ。嘆く必要性は無い。


 道なき道を切り開く、開拓者だ。


 ここからいくらでも幸せになれる。


 俺がそれを実証してみせる。


 仲間に入れなくても、俺はこの世界を愛していた。


 ◆


 今度、ネットで知り合ったニートの女の子に会う。俺の顔とか全身とか声とかは既に相手に開示している。だから会って失望されることはないと思う。とりあえず居酒屋行って酒飲みながら話したい。飲み友になりたい。


 俺は酒がないと緊張して話せない。


 だから酒が一滴も飲めない人とはリアルの世界ではあまり仲良くなれないかもしれん。酒がないと仲良くなるきっかけが掴みにくい。


 お酒飲みながらダラダラ喋ってる時が1番楽しい。


 打ち解けたあたりでカラオケ行きたい。


 俺はカラオケ大好き人間だ。


 俺は邦ロックについてはかなり詳しい方だと思う。世代じゃなくても大体知ってる。


 一応最近の流行りとかも抑えている。あまり最近の音楽は聞かないけど。米津とかadoとか、正直うんこだと思ってる。俺が蹴散らしてやる。


 ◆


 現在俺が住んでるのは群馬だが、俺の出身は北海道の帯広だ。暖かくなって雪が無くなったら、帯広に飛行機で行こうかなと思ってる。帯広には空港がある。


 帯広と言えば、やっぱり食べ物だろう。


 豚丼、スイーツ、カレー、ラーメン、どれもうまい。特に豚丼とインデアンカレーは本当にうまい。もし帯広に行ったら食ってほしい。


 大自然の帯広の星空を眺めながら川のほとりで孤独に飲むビールがまたうまい。


 帯広はいいところだから是非行ってほしいね。


 公園に普通にリスが居たりする。


 北海道って馬鹿みたいに広いから、車は必須ですね。観光するならレンタカーでも借りた方がいい。


 今年から日本ハムファイターズの本拠地が変わるし、帯広に帰ったついでに北広島に行って日ハムの試合を見てみたい。


 今は群馬県民だし、魂も群馬に染まってるのだが、将来は帯広に住みたいなと少し思っている。


 でも北海道って色々不便なんだよな。


 帯広は北海道の中では比較的雪が少ないが、それでもやっぱり雪は降る。


 それに、東京からも遠いし、今みたいに気軽に好きなバンドのライブには行けなくなる。


 群馬に住む最大の利点は、田舎でありながら関東地方だということだ。


 東京、神奈川、千葉、埼玉に近いから、何かと便利。


 子供の頃は、夏になるとよく新潟の海に遊びに行った。群馬は海が無いから。


 今は群馬の下の方に住んでいる。


 去年の12月に横浜に行った時、海が見えて、少しだけテンションが上がった。


 都会の孤独よりも、田舎の孤独の方が寂しくない。


 横浜に行った時に強くそう思った。都会は街を笑いながら闊歩してるカップルだらけで、嫌になる。都会の孤独は身に染みる。


 ◆


 日光を摂取するとセロトニンが分泌されて鬱の改善に繋がるから、晴れた日は散歩するといい。


 ってよく聞くけど、俺は人が怖くて、深夜にしか散歩が出来ない。


 アパートのベランダに椅子があって、たまにそこに座ってタバコを吸いながら日光浴をするようにしてる。うちは割と日当たりが良い。


 昼間に買い物に出かけると、やっぱり疲れる。人がめちゃくちゃいるからだ。


 俺は人間のふりをしながら、慎ましく歩く。


 昼間に外出すると疲れる。


 だから病院に行くのも疲れる。深夜に病院がやってればいいんだけどな。


 人の姿を目に入れただけで俺は疲れてしまう。


 俺は人間ではないのかもしれない。





 続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る