第3話 あこがれの仕事

 みぃはいつもにこにこしています。

山のうえからずっとみていた港で、働くことができるようになって、

とてもうれしいのです。


 みぃの大好きな海はきょうもきれいです。

海も、魚市場のさかなも、お客さんもみんなキラキラしています。

みぃは自分の幸せをみんなに分けてあげたいと思っています。

だから、みぃはいつもにこにこしています。


 お客がきても楽しそうに、にこにこして

「こんにちはぁ」

それからのんびりと聞きます。

「きょうはなんにしますぅ」

お客にものんびりが伝わって

「えーとぉ なんにしようかなぁ」となるものだから、

みぃのところだけ列が長くなります。


 長くなると、くろにゃんとしろにゃんはイライラしてどなります。

タッタタッタと動いて、バタンバタンと片付けて、

パチンパチンとそろばんをはじいて、お金がピタリとあう、

それが彼らの勲章なのです。

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