可愛い妹は俺のキモチをがっちり掴まないと安心して眠れないそうです。
「……未祐、下着泥棒はまだ出来ないけどきっと覚えます……。だから拓也お兄ちゃんとずっと一緒にいたい!!」
未祐は固く目を
「……未祐、馬鹿なことを言ってるんじゃない、俺のように薄汚れたお宝のおぱんつを頭に被ってくんかくんかなんかしちゃいけないんだよ」
まだ目を
俺は以前もこの場所で未祐と逢っていたのか!! 可愛い王女様の面影が胸によぎる……。
「まさに
「……拓也お兄ちゃん、どうして!?」
「その可愛い唇の代わりに未祐の固い果実のお宝、しかとここに頂戴しました。もうすぐこわ~いおじさんがこの場所に沢山やってくる前に身体に俺の
「拓也お兄ちゃんはいったいどんなしるしを未祐に刻んでくれるの……?」
「まあ、お兄ちゃんに任せな、未祐の心のボタンをこうするのさ!!」
そして俺は
「チュッ♡」
「ああっ!? お、お兄ちゃん、そこは駄目っ!! 未祐の先っぽだよぉ」
*******
「って阿呆かぁ!! 何が尊い妹おっぱいだっ、おい未祐っ、いい加減にしろ、いくらお前が君更津南女子校のアニメ同好会に入ったからって何でお兄ちゃんがアフレコの練習に付き合わなきゃいけないんだ!! それにこの脚本めちゃくちゃおかしいだろ、キャラの名前が俺たち兄妹に書き換えられてるぞ、それに何かどえらく怒られそうなパ○リが混じってるのは俺の気のせいじゃないよな!?」
俺は手に持っていたアフレコ用の脚本を妹の未祐にむかって放り投げた。
「だってぇ、仕方がないでしょ。未祐の親友、
未祐は俺のロフトベッドから顔を覗かせ、苦笑いをしながらこれまで経緯の説明をする。長々とシナリオの朗読をさせられて俺は喉と頭が痛くなってしまった。
まあ、その内容が女子校の部活らしからぬ結構際どい内容だからもある。
未祐から受けた事前説明だと、俺たちと同じ義理の兄妹の設定で、禁断の恋に引き裂かれた恋人の物語だそうだ。ちょっと感情が入ってしまいシンクロしそうでヤバかった。もしも台本通りに未祐が服を脱いでいたら直視することが出来なかったかもしれない、まあこれは絶対に妹には言えないが……。
「さすがお嬢様学校だな、高校生の部活でもアニメ制作を出来る資金があるなんて」
そうなんだ、未祐が入学した
幼馴染みの真奈美も偶然に同じ女子校だ。未祐は中学の時の成績では受験するだけムダだと周囲から言われたのに猛勉強して合格したんだ。
我が妹ながらとても誇らしくなる……。
「お兄ちゃん、お金が掛かるなんていつの時代の話してるの? 今はアニメも個人制作が出来る時代だよ!! それに部長さんが学校側に太いパイプ持っているから優先的に資金調達が出来てハイスペックな機材とソフトも全部揃ってるんだから」
先日、未祐が部活のメンバー数人を家に連れてきたことがあったな。
みんな可愛い子揃いで俺は目移りしてしまった。
「千穂ちゃんはお前の親友だからお馴染みだけど部長さんって、あの眼鏡を掛けた美人さんだっけ?」
「あ、拓也お兄、広瀬部長に色目を使っても無理だよ、もう素敵なお相手がいるからね」
「えーっ!? このシナリオ朗読に付き合ったお礼に美人な部長さんを紹介してもらおうと思ってたのに……。 まあ、あれほどの美人だから彼氏の一人もいるよな」
同じとびきりの美少女でも
「えっ!? 拓也お
おおっ!? さすが秘密の花園である名門女子校だぜ。百合カップルも当たり前なんだな。
俺は少し未祐や幼馴染みの真奈美が心配になった、男より女の子のほうが好き……。っていう展開も充分あり得るからね。
「拓也お兄、協力してくれて恩に着るよ、そのお礼に耳寄りな未祐情報をひとつ教えてあげよっか?」
次回に続く。
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