第16話 目的の雑談
─────────会議室
「…資料は……うん!全部終わってるね!じゃあ今日は2人共帰っていいよ!お疲れ様。」
「ありがとうございます。…ソフィオ先輩。この後時間ありますか?」
「あー…すまねぇ、俺ら3年神技会は明日彩赤高校代表して王国会議に出なきゃなんなくてよ。今からその為の会議があるんだわ。」
「そういう事だからフィアも今日は指導できないです。」
「いえ!大丈夫です。サエッタ先輩!お疲れ様でした!」
「お疲れ様した~」
ガラガラガラ………
「…さて…明日の王国会議の前に…2人の現状を教えてくれるかな?」
「フィアは新しい魔術を教えているのですが、あまり使わない魔術なので苦戦しています。」
「ですが、来年までには確実に使えるようになるでしょう。」
「なるほどね。そっちはどうだい?」
「この前テオと一緒に連撃技の羅術を創った。それで元神技会のコバンを倒したらしいぜ」
「まぁまだ正確性はないからそこを練習していくと共に新たな魔法も教える。って感じだな」
「2人ともご苦労。いい感じに育ってきているね。」
「…いいのでしょうか。フィアはともかく、テオはあなたにまた決闘を挑んできますよ?」
「構わないさ。今は人材育成が最優先だよ。」
「…あーちょっといいか?そのテオの話なんだけどよー…」
2人の視線がソフィオに向く。
「あいつの使っている剣…よく見たらちょっと違うが王族の紋章が入っていたんだ。」
「多分…いや…王族…ではないんだろうけど…なーんか引っ掛かるんだよなー」
「いや…テオさんは孤児、しかも親を知らないと聞いていますからもしかしたら…」
「ふーん…なら次の決闘にはお客さんをよばなきゃね」
「…はい!じゃあ雑談はここまでにして…明日の会議をしようか」
……
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