第13話 見回の疑問

ガラガラガラ……


「お、やっと来たねテオ君、ようこそ神技会へ」

「体調はどうだ?真っ二つにされてなー!お前やばかったぜぇ?」


「……俺はともかく何でフィアまでいるんですか?」


「…あんたの試合してる裏で私と…サエッタ先輩で決闘したのよ。それでこのザマってわけ。」


「…ねー何で君たちはそんな神技会を嫌うかなー?そんな悪くない所だと思うけどなー?」


ルーシェが問う。会議室に沈黙に支配される。


「…とりあえず、神技会の第一の仕事として見回りに行ってきて下さい。詳しい業務内容については後で説明しましょう。」


「……強いて言うならこういう仕事があるのが嫌いですね。」


────────

2人は会議室を出て校内の見回りをした。


「…サエッタ先輩はどんな感じだった?」

「…分からない……一瞬だった。試合開始の合図をした直後にあいつの体が光って…気づいたら回復室に…」


「光…に関する魔法か?」

「いや…あれは多分電の魔法。しかも最高クラス。」

「そっちはどうだったのよ」


「俺も正直言って分からなかった。二刀流かと思っていたがあれはフェイクだ。」

「会長は2本の剣を1本にする合成魔法…のようなものを使っていた。そしてその魔法を使った瞬間に真っ二つさ。」


「はぁ…まぁ私達、してやられたわね。」


「そうだな。…あー大体見回りって何だよ!」


「ねぇ手分けして見回りをしない?」


「賛成賛成大賛成、じゃ俺外の方行ってくるわ」


「うん。じゃあまたね」


────────

テオは運動場等を一回りしてから中庭のベンチに座った。


「あ~!疲れた……学校広。」

「おう。お疲れ」


テオはびっくりして立ち上がり横を見ると3年のソフィオがいつの間にか座っていた。


「さぼってないですよ!ちゃんと校内見回りましたから!」

「いやいや、別にさぼってると思わねぇし叱りにきたわけでもねぇよ。」


ソフィオは座った体勢を崩さず話続ける。


「1つ、提案があるんだが」


「俺と一緒に神技会を潰さないか?」


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