第11話 禁忌の歴史

テオ達1年は郊外学習で歴史博物館に来ていた。


「お、ジアもやっと来たか。」

「はぁ…はぁ…遅れてすまん!…ってか郊外学習って現地集合かよ…!」

「ん、別いいよ。先生が好きな人と勝手に回れって言うし。」

「自由行動??郊外学習の意味よ!」


こうしてテオ、フィア、ジア、ナトラの4人で博物館を回る事になった。


「あの…テオさん…昨日…2年神技会のルーシェ先輩と戦ったとか…。本当ですか…?」

「本当だぜ!しかも勝ったんだよなー!てかその後どうなった?」

「あぁ…あの後…」


─────────

「…いやーおめでとう!テオ君。まさかルーシェを倒すとは思ってなかったよ!」

「ラーレ会長…!」

「確か……決闘に勝ったら僕と話したいんだったよね?要件はなんだい?」


「俺と…決闘して下さい!」


「…うーんしたいのは山々だけど…今武器も持ってないし…明日1年生は郊外学習だろ?なら一週間後に決闘しないか?今は疲れているだろうし…ね」


─────────

「という事で6日後、ラーレ会長と決闘する。」

「うえぇ!まじか!お前やばすぎだろ!」


そんなことを話ながら博物館を回っていた。



「…あ!見てください!あの有名な絵がありますよ!」

「本当だ…。…あれは武術の神ズィアリと…魔術の神ネアリね…。」


「あー俺その神の名前テストで間違えたんだよねー!」


「そして…その下にいるのは…2人の神が創った8人の子供達…か」


「俺その人数5人って書いて間違えたんだっけ!」


「そして…男女で召還した…禁忌の子リオが処刑されている絵…ですね…」


「俺その子の名前分からなくて書いてなかったわ」


「禁忌の子リオ…確かズィアリとネアリが召還した神の中で一番弱かったんだっけ…」

「……ズィアリは武術に富んだ人間を4人を創造してそれらを男とし、ネアリは魔術に富んだ4人を創造してそれらを女とした…」

「でも…ただ1人、男女2人で召還した人間がいて…それがリオだったんですよね。」

「そのリオが最弱な故に男女での召還は禁止されてきた…」

「まぁ…ちょっと前までは異召召還禁止法とか出来てたしね」


「俺その法律いっつも間違えるんだよなー!しょうが多いんだよ!」


そんな話をしながら3人は考えていた。



(((一体ジアはテストで何点取ったんだ…?)))

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