ケディーの家で
ケディーはミハエルを見つけた。
「ごめんなさいミハエル、、、」
空の上から、ミハエルに涙した。
財宝を、沢山取れるだけ、取って、まだミハエルが待ってる姿を見たのです。
申し訳無く思いながらケディーは金品を持って家に帰ると、神父がやって来て、
「暫く怪盗はお休みにしよう。」
「どうして?」
「警部が目を光らせててここまで追ってきた。」
ケディーはミハエルの元へ向かおうとしました。
その時、ハミルトン警部がやって来て、マザーグースが対応しました。
「ケディー様は、今までお休みでしたが、、、。」
二人が話している所に身支度を整えたケディーがやって来ました。
「こんばんわケディーさん、夜分に失礼しています。私はハミルトン警部と、、、。」
「御免なさい警部さん、約束があって、今から行けないといけないの。」
「おおそうですか、これは失礼、ではまた後日。」
ハミルトン警部はそう言いながらも、部下に後をつけるよう合図するのでした。
ケディーは、待ってないだろうな、と思いながら、走ってミハエルの元へと向かいました。
「干からびるところだったよ。」
と半分ふざけながらケディーに近寄るのでした。
「御免なさいミハエル、、、。」
「大丈夫、お店はまだやってるし、僕自身遅れる事が多くてね。」
ケディーを追ってきた警官は、一緒に居たのがミハエルと見破ったのでした。
「ケディーとミハエルどっちも捕まえたら、出世街道まっしぐらだな。」
ミハエルもケディーも何となく、
「付けられてる感じがするわ。」
「あー、僕は城に戻されて、たまるか!」
二人は、古着屋で変装しました。
「これで王子って分からないかな?」
「分からないわ。金髪が目立つから、カツラ買いましょ。」
「似合う?」
見張っていた警官も、二人の姿を見失ってしまいました。
翌朝、ミハエルは、ケディーの家を訪ねて、家の扉の前、ベルを鳴らしました。
「名前どうしよう?」
「兎に角、中に入って!」
ミハエルは、ケディーの部屋に入ると両親の祭壇を見付けました。
ケディーは、初めて行った森の奥の原っぱで初めて撮った家族写真である事、その後、
両親を亡くした事、神父に育てられた事を話しました。
「君も苦労してるんだね。」
「貴方程じゃないわ。」
「君は立派だよ、8歳からか、、、大変だったろう?」
「そうでも無いわ。」
マザーグースは、コーヒーを入れながら、ケディーが連れてきた青年を見ていました。
そこへハミルトン警部が訪ねてきました。
ハミルトン警部がミハエルに向かって、名前を聞きました。
「マイケルと言います。」
マザーグースが人数分のコーヒーを入れると、ハミルトン警部はマイケルと名乗るミハエルに
「どこかでお会いしましたか?」
マイケルは、
「人違いじゃないですか?」
と答えました。
「ケディーとは、どういう関係ですの?」
マザーグースが、マイケルに尋ねました。
「結婚を前提としてお付き合いしています。」
ケディーは心の中で、余計な事を言うんだからと思いながら、何故か顔が熱くなるのでした。
マザーグースが、ハミルトン警部に聞きました。
「ハミルトン警部は、どのようなご用件で?」
「いや怪盗モモンガを見た人の証言で、飛んでいる方向について考えてみたら、つい、ジョンソンさんのお家に、来てしまったもので。」
マザーグースは、
「この家の者ではありませんよ。私が24時間、見張っていますから。」
「いや、私は、疑っている訳ではないのですが、疑うのが我々の仕事でして、、、。」
「ケディーさん、昨日男性と一緒に居たそうですが、どのようなご関係ですか?」
「ああ、道を聞かれただけです。」
ハミルトン警部は、マイケルがミハエルだとは気付かなかったようで、二人とも内心ほっとしました。
「ハミルトン警部もお疲れ様ですね。」
マザーグースが言うと、
「何だか、コーヒーをご馳走になっただけですな。」
ハミルトン警部が返し、帰っていきました。
警部が帰った後、ケディーはマザーグースに尋ねました。
「ねえ、彼仕事を探しているの。何か良い仕事は無いかしら?」
「そうね、、、そう言えば、、ブルースグレイが人手が欲しいって言っていたわね。」
「有難うシスター、行ってみます。」
マイケルは、さっそくブルースグレイの店に向かいました。
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