第53話 夜更かし


「この後何しましょうか?」


「何しようか、」


「本当なら寝たほうがいいんでしょうけど眠くなくて」


「だよね〜私も眠くない」


「何しましょうか〜」


「そうだ、純平くんゲームしようよ」


「なんのゲームですか?」


「RPGのゲームやろう」


「RPGですか?俺全然やったことないですよ」


「多分大丈夫、と言っても今日少しだけやってやめたんだけどね」


「そうなんですか?」


「そうそう、チュートリアルの終わりまでやったんだけど、買い物に行ったから」


「なるほど、ならそれやりましょう」


「本当は大人として早く寝なさいって言わなきゃいけない立場なんだろうけど私は悪い大人だから」


唯さんはなんてねと最後に付け足して微笑んだ


「なら俺も悪い子供ですね」

(唯さんとならなってみてもいいかもって何考えてるんだ俺)


俺と唯さんはソファーに座り据え置き型のゲームをやるためにゲーム機の本体とテレビの電源をつけた


「おぉ~なんかすごいですね」


「だよね、このゲームグラフィックすごいんだよ」


「確かにすごい綺麗ですね、風景とか、人とか」


「だよね〜」




「そういえばこれってどうやって操作するんですか?」


「あぁ、そっか私がチュートリアルだけやっちゃったから、そっか、そっか、なら教えるよ」


俺が握っているコントローラーの上から唯さんが手を重ねてくる


「えっと、ここのボタンを押すと技が出て、こことここのボタンを同時押しすると、、」


「なるほど、こことここか、」

(全然集中できない、だめだ〜緊張するー、でも、唯さんは緊張しないのか、なんか残念)



「どう?操作わかってきた?」


「んーなんとなくなら」


「よしよし、じゃあ次は敵を倒しに行こう」


「まだレベルが全然」


「レベルも敵を倒さないと上がらないから、まずは弱そうなやつを倒そう」


「確かに、敵を倒さないとレベルは上がらないですよね、、あれとか弱いやつですか?」


「そうだね、あれなら勝てるよ」


画面上に出ているうさぎ型のモンスターに剣で攻撃をする


「あれ?当たらない」


「うさぎはスピード早いからねしょうがないよ」


「今度こそ」


「頑張れ、いけるよ」



「やった、当たった」


葛藤すること3分やっとうさぎを倒すことができた

敵のHPはとても低く一発当てたら倒すことができた


「やったね、レベル上がったってよ」


「本当だ、このポイント?ってやつは何に使えばいいんですか?」


「これはねキャラの能力を上げるやつで、大体のゲームだと最初はこれとこれに振っておけばいいと思うよ」


「なるほど、敵を倒してレベルをたくさん上げれば良いんですね」


「そうそう、次はあの敵狙ってみよう」





「姉さん?桜井?どこ?」


起きたら二人共いなかったので家の中を探す


「あ、いた、って何やってたんだ?」


二人はリビングのソファーの上でくっついて毛布一枚だけ被って寝ていた


「起こすのは、やめておくか、なんか二人共幸せそうだし」



「それじゃあ行ってきますってまだ起きないのか、」


あたしは時間になったので学校に向かうことにした

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