第41話 お昼


やっと午前中の授業が終わった

こんな午前中って長かったっけ?

今日はイベントが詰め詰めだったからか

でもやったと楽しみにしてたお弁当が食べれる


「純平、購買行くぞー」


「ごめん俺は今日パスで」


「どうしたー?あの面倒くさがりの純平が弁当つくったのか?聞いてくれよ来翔純平自分で弁当つくったらしいぞ」


「おぉ~すごいな純平」


「いや、もらったんだ」


「え?誰に?」


「んー縁あってご近所さんに?」


嘘は言ってない

実際に同じマンションだから


「んじゃ来翔購買行こうぜ」


「うん」


俺はいってらっしゃ~いと二人に手を振り二人の後ろ姿を眺めた


「なぁ桜井一緒にご飯食べようぜー」




「なんか2年の先輩来た」


名前を呼ばれたので教室のドアの方を見る

芽依さんがパンを持って立っていた


「あれ有名な不良優等生の先輩じゃない?」


「あの髪色染めてるのかな?」


「ちょっと怖いかも」


「ていうか桜井くんとどういう関係なのかな?」


「さっきの怪我あの人なんじゃない」


「え〜こわーい」


1つ上の先輩が来たので教室が少し騒がしくなる


「あっはい」


俺はそう返事をして芽依さんの方に向かった

どこで食べるかわからないのでとりあえず芽依さんについていくことにした


「ご飯誘ってくれると思いませんでした」


「そうか?まぁ何かの縁だと思ってな」


芽依さんの後ろをついて行きながらそんな話をする



「着いた着いたここだ」


「ここですか?」


「そうそう、まぁ入って」


芽依さんの後ろをついて行き着いたのは何かの部活の部室だろうか?

中に入ると先生がいた


「先生〜部室使うね」


「おぉ、勝手にしろ、っていうか後輩連れてくるの珍しいな、カツアゲか?」


「そんなことしないって」


「悪い悪い冗談だお前はそんなことしないって知ってるぞ」


「まぁいいや桜井、先生はほっといてその辺座っていいよ」


「ありがとうございます」


案内された畳のベンチのような場所に座る


「で、里中冗談はさておきなんで後輩を連れて来たんだ?」


先生が芽依さんにそう問いかける


「確かに、俺も気になります」


「あーその話はご飯食べ終わったあとにしようと思ってたけど、まぁいいや、今日ご飯に誘った理由は部活動勧誘だよ、」


「うちの部活ひと少ないもんな」


「そうそう」


「部活動ですか?」


「そう、単刀直入に言うけどうちの部活に入ってくれない?」

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