第16話 唯さんと動物園と再会


ということで唯さんと動物園に来た


まず受付で入場券を買う


「学生さん?カップルですか?楽しんできてください」


なんてことを受付の人に言われながら券を受け取る


俺なんかが唯さんとカップルに間違われるのか

と思うと少し嬉しい

唯さんは


「私、まだ高校生に見える?」


と嬉しそうに聞いてきた


「全然現役に見えます」


と俺が答えると


「そっか、私高校生に見えるんだ、えへへ、」


と小声で嬉しそうにつぶやきながら歩いている


そこからは色々な動物を見た

ライオンや象、パンダやカピバラ

海の生き物だったらイルカやペンギンなども


唯さんは動物に詳しいらしく

途中途中にその動物の豆知識を教えてくれた

なんでそんなに動物に詳しいんですか?

と聞いたら


「私のお母さんが動物が好きでね、色々な動物園に行ったり、動物園に行くために県外に旅行したりもしたんだよ、色々見てるから詳しいんだ」


と言っていた


お昼の時間になったのでご飯を食べれるところに向かう

今日は安全に食べられるといいななんて思って歩いていると

少し知っているような、会いたくないような

後ろ姿が見えた、

けど、俺の考えすぎだろと思いスルーした

俺が少しの間その後ろ姿を見ていたので

唯さんから


「どうしたの?」


と聞かれたが


「なんでもないですよ、ただ知り合いかな?と思っただけです」


と答えておいた


そんなこんなでご飯屋さんについた


メニューを開く

動物園の中にあるお店なのにガッツリ肉もあるのか

と思った

流石に動物園で肉を食べる気にもなれなかったので

パスタにする、これにしますと唯さんに言うと


「じゃあ私もそれにする!」


と言って、結局同じものになった


味は本格的なイタリア店には劣ると思うが

俺的にはとても美味しく満足だった



その後どうするかという話になり

俺が


「もう一度ライオンがみたいです、かっこよかったので」


と言ったら


「そっか、もう一度見に行こう!」


と何故か唯さんがとても楽しそうになった


けれどこの選択が間違いだったのかもしれない




ライオンの場所につくと先に一組のカップル?がい

どんな人かちらっと見てみると


さっきの知ってるかもしれない後ろ姿だった

もしあの人達だったら嫌なので少し離れたところから見ることにした

それでも相手の女の人のほうが声をかけてきた


「純平?」


俺は一瞬なんでそいつがここにいるのか分からなかった

よく考えてみると

今日は土曜日だった

ということは俺と唯さんは関わるようになってから1週間経っていないらしい

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