第2話 寝取られて1日目(2)
「お姉さん、、誰?」
「え?」
「あっ、もしかしていつも同じ電車に乗ってる人ですか?」
「そうだよ!よくわかったね!まぁそんなことよりなんで高校生の君がこんな時間にこんなところにいるのかな?」
「いやーそれは、色々ありまして、」
今日初めて喋ったような人に相談する内容じゃないな
「今日は学校行かないの?」
「まぁ、はい、行く気はあまりないです」
「そっかーじゃあ私と同じだ」
「お姉さんもですか?」
「うん、私も人間関係で色々あってそのせいで最近は仕事もミスばっかりで、」
「そうなんですか」
「うん」
いや、気まずい
この人ぶっちゃけ言うとめっちゃ綺麗
スタイルいいし、顔はとても整ってるし、髪型はポニーテールだし
なんかどこかで見たことあるような気が
普通ならこんなきれいな人と話せて嬉しいけど
今はそんな気分じゃないな、話しててもあいつの影がちらつく
『ぐ〜』
俺のお腹の音がなってしまう
「すいません昨日から何も食べてなくて」
「こんなところに高校生がいたら危ない
よし、私とご飯食べに行こう!」
手を引かれされるがままカフェまで来てしまった
「さぁ何にする?ここは私が奢るから何でも好きなもの食べてね」
「、、ありがとうございます」
あまり無い胸をはるお姉さんに少し見とれてしまい言葉が詰まってしまった
そこから少し経ち
「何にするか決まった?」
「はい、これでお願いします」
「よし、じゃあ注文しちゃうね」
「お願いします」
そう言って俺が頼んだのはサンドイッチ
理由は軽そうだったから
特別好きというわけでもない
お姉さんも俺に合わせてくれたのか同じものを食べている
そこから1時間ほど経った
食事中お姉さんはたくさん話を振ってくれた
最初の方は緊張とあとはあいつのことで頭がいっぱいになってしまい
あまり答えることができなかったが
途中からは緊張も解け普通に話すことができ
最後の方に至ってはあいつを考えることすら無かった
そこからは2時間ほど雑貨や服を見た
「お姉さん今日はありがとうございました」
「うん、元気出たみたいで良かった」
「1つ失礼なこと聞いてもいいですか?」
「どうしたの?」
「えっと、仕事大丈夫なのかなって」
「あぁ、仕事はね、辞めてきたんだ今日」
「え、生活とかって大丈夫なんですか?ってすいません今日初めて喋ったぐらいなのにこんなこと言ってしまい」
「そんなことを心配してくれるなんてやっぱり君は優しいね、生活は今のところは大丈夫かな」
「そうなんだ良かった」
不意に言葉が漏れる
「そんなことより私は君の方が心配だよ
元気になったって言ってもいつも程じゃないし」
「いつも?」
お姉さんいつも俺のこと見てるの?
え、怖い
「私は君が心配だからさ連絡先交換しようよ」
「はい、こちらこそお願いします」
「なんかあったらすぐ連絡してくれていいからね?なんかあったら頼ってね」
「はい、今日はありがとうございました今日初めて話したような僕にこんなに気を使ってくれて
いつかこの恩を返せるように頑張ります」
「それじゃあね色々頑張ってね、バイバイ」
「はい、じゃあまた、」
そう言って俺とお姉さんは別れた
お姉さんのおかげでとても気持ちが楽になった
明日からは学校頑張ろう
(やっぱり私のこと覚えてなかったな
とても落ち込んでいたみたいだったけど最後は少し元気そうになって良かった
今度は私が力になる番)
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