第4話 大使の講演の時間
やがて、小学生たちは一階に下りて、大使の講演を聴き始めた。
その場所はその二階の歩廊から見渡せる。
講堂のような場所にパイプ椅子をぎっしり並べて、そこに小学生たちが座っている。
小学生たち、こんなに、人数、いたっけな?
歩廊のほうと違って、講演をやっている講堂は、壁も明るいクリーム色だし、照明設備もしっかりしているらしい。ただ、この歩廊よりは明るいけど、やっぱり照明は抑えてある。
大使は演壇のところに立ち、演壇の上に両手をついて、前屈みになって話している。
その背の高さを持て余しているように見えた。
白に近いベージュのシャツを着た、髪の毛の色が明るい女のひとが演壇の端に立って何か言っている。このひとが通訳なのだろう。
演壇上の大使の後ろは照明がまったくついていなくて、真っ暗だが、何か投影資料を使うというわけでもないらしい。
何を話しているか、私には何の興味もない。
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