Case3 Alcoholic modern pentathlon
Alcoholic modern pentathlon 1
終業時刻とともに、魔法取締係の刑事たちが一斉に武道場になだれ込む。
「オラ急げ!始めんぞ!」
「負けへんでぇ」
「うっさい、ぶっ潰したるわ」
血の気の多いその様子を見た、受付にいる帰り支度をしていた職員が近くの警察官に尋ねる。
「あれ?今って、武道特練とかって訳じゃないですよね?」
受付からすぐ傍の、地下の武道場に伸びる階段の出入り口から、剣道特有の奇声のような打ち込み声が早くも遠くこだまする。
「違うはずやけどなあ・・・・・・えらい皆元気ええけど」
そして、その質問を受けた当の警察官もまた、首を傾げる。
やおらに響く、踏み込みの爆発音と竹刀同士の発する炸裂音と、魔法取締係の刑事たちの声。
「なんだかんだ、未決が割とあるとか言ってたんやけどなあ・・・・・・」
受付で2人が揃って疑問符を頭に浮かべている頃、武道場では勢いそのままに、新たな一本勝負が始まった。
話は数日前に遡る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます