第3話

スライム三兄弟


ーーーーー時は中世ーーーーー

次の目的地が、新生魔王軍の幹部がいる場所と決定したスライム三兄弟。能力の強化も図りつつ、幹部を倒して大手柄を上げることはできるのか!?


わたスラ「うーん、まだかい?」

はるスラ「1時間も経っているよ〜。」

そうスラ「いや三分も経ってないよ?」

わたスラ「あああああああ、三分なんて三分前に過ぎちまったよぉ・・・!」

そうスラ「いやそれでも六分じゃないか!」

はるスラ「6時間もたってるヨォ!」

そうスラ「いやだから時計を見たら三分だって!」

わたスラ「うるせぇ!六分でも6時間でも長いんだよ!」

はるスラ「そうだヨォ!」

そうスラ(こりゃ極度の短気だなぁ・・・。)

わたスラ「あああああああああああああつまんねぇ!」

はるスラ「歩くだけなんて時間がもったいない!」

そうスラ「アプババブラ密林が見えてきたよ!もう少しだ!頑張れ頑張れ!」

わたスラ「よ、ようやくだぁ。」

確かに、遠くの方に樹海が見える。中央にとても太くて大きい木が一本立っているのも見える。その周りをまあまあ太い高い木が3本囲っている。木の色は全部緑色。見渡す限りのジャングルだ。

そうスラ「ふう、やっと着いた。」

はるスラ「うわぁ、なんだこれは!樹海だ!見渡す限りの殺風景じゃないかぁ!」

わたスラ「で?どこにいるの?」

そうスラ「あの太い木さ。」

わたスラ「はっ、あの木登れってか?」

はるスラ「ギブギブ!」

そうスラ「いやいや、ちゃんと登り方があるから安心してくれて構わないよ。」

わたスラ「ど、どうやって登るんだ!?」

はるスラ「教えてくれ!出し惜しみするなよ!」

そうスラ「あの、周りの3本の木にこの宝石を埋めれば、通路ができるみたいだよ。ガーディアントリプルウッドと呼ばれているんだ!」

わたスラ「じゃあ、三人で入ろう!ところでその宝石、どこで入手したの?」

そうスラ「え?魔王軍に入る魔物なら誰でも持っているはずだけど・・・。ほら、カツサンドの中にあるでしょ?」

わたスラ「あ、ほんとだ。ペリカンバードが首にぶら下げてたのはこれだったのかぁ。」

そうスラ「ところで、木の中はどうなっているでしょうか!?」

はるスラ「人が入ったら閉まるとかだろ。」

そうスラ「当たり。三人ちょうどいるから、一人一つ攻略して、幹部がいると言われる中央のキャッスルウッドで合流しよう!」

わたスラ「へ?なんであそこに幹部がいるわけ?」

そうスラ「あそこからは魔王軍の領土が見渡せるんだよ。重要なわけ。新生魔王軍と魔王軍の正確な領土の間にあるから、どっちが所持するかで戦況が大きく変わるんだよ。」

はるスラ「あそこを取れば、魔王軍が圧倒的に有利になれるし、幹部も削れるしで一石二鳥だ!」

そうスラ「じゃ、各自気をつけていこう!」

3本の木に、それぞれ『迷路の大木』『アスレチックウッド』『試練の木』と書いてある。そうスラは迷路、はるスラはアスレチック、わたスラは試練の木に進むことにした。

ー迷路の大木ー

そうスラ「うーん、本格的な迷路だなぁ。壁もかなり硬いし。わた兄ちゃんの方が絶対相性良かったと思うんだよね。さて、どうするか・・・。」

旅人「助けてくれ〜!」

そうスラ「誰ですか?」

旅人「す、スライムぅ!?まあいい、私はここを出れなくなってしまったのだ!」

そうスラ「え?ここスタートだよ?」

旅人「・・・。途中の霧は気をつけろよ!方向を見失うなよ〜!」

そうスラ「霧があるのかぁ〜。さて、どうするか・・・。」

そうスラは、堅実に左に曲がっていくことにしたが、スタートに戻ってきてしまった。

そうスラ「ええええ〜?どうすれば抜けられるんだ〜?」

その直後、試練の木から「とったどー」という声が聞こえてきた。徐々に焦るそうスラ。

そうスラ「そうだ!壁の上を登ろう!」

スライムの体は粘着性なので、壁登りは、8メートルまでは朝飯前だ。ここは20メートルはありそうだが、スライムの体ならぎりぎりいけるだろう。

そうスラ「最初からこうすればよかったんだな〜。」

すると、ゴールに(三十分歩いた)宝石と同じ形の穴がある。

そうスラ「警備が妙にガバだな。キャッスルウッドは大変かもな〜。」

宝石を穴にはめると、道が出現した。キャッスルウッドの大門への道が開いたのだ。

ーアスレチックウッドー

はるスラ「ほ、本当にアスレチックだぁ・・・。」

空中にぶら下がったブランコを乗り継いで行くらしい。これは相当な勇気が必要になる。

はるスラ「ええい、思い切りで行っちゃえ〜!」

ブランコは木造なのを知らずに、はるスラは飛び乗ってしまった。

はるスラ「あ、しまった!ブランコが燃えてる!助けて〜!」

燃えてしまったは燃えてしまったが、綱の部分だけは残ったため、ターザンロープの要領で進むことができた。

はるスラ「ヒィ、ヒィ、これ絶対そうちゃんがやった方がよかったじゃないかぁ!」

お次は動く足場を乗り継ぐアスレチック。これまた木造だ。

はるスラ「さて、どうすればいいかなぁ。普通に乗り移ると燃えちゃうし・・・。」

はるスラが目を背けると、なんと壁にくぼみがたくさんある。

はるスラ「やった!これをロッククライミングで行けばいいのか!」

念願のゴール!と思いきや、最終コースがあった。

はるスラ「ギャー、なんちゅう炎の数!この木が燃えないのが不思議なくらいだ!」

しかし、はるスラには炎など効かないので、最終コースだけは楽勝で行けたのだ。

はるスラ「ここかぁ!」

カチッと台座に宝石をはめると、足場が出現!はるスラも見事、大門にたどり着くことができたのだ。

ー試練の木ー

わたスラ「ふふふ。ガチンコの戦闘なら三兄弟随一の俺様がやるぜ!」

部屋の中にわたスラが入ると、何者かが襲ってきた。

わたスラ「こ、こりゃ木の魔物じゃないか!はるとの方が相性良かったじゃん!」

魔物「ゲシシシシシ・・。」

わたスラ「メタルアタック!メタルアタック!メタルアタック!」

わたスラのメタルアタックで魔物たちは次々とのびていくが、それを上回るスピードで木の魔物が量産されていく。

わたスラ「うーん、この数の魔物、何かが生み出しているとしか思えない。どうする?」

わたスラが攻撃を避けながら部屋を見渡すと、どうやら宝石の台座から生み出されるようだった。

わたスラ「げ、あそこを壊すことはわけないけど、壊すと橋が出てこれないぞ!?」

だが、よく観察すると、生産がストップされることがある。生産には限りがあるみたいだ。

わたスラ「こ、こうなったら、こいつらをぶっ倒しまくるぞ〜!」

十分間の格闘の末、ついに木の魔物との決着をつけたのだ。

わたスラ「とったど〜!」

こうして、三兄弟はキャッスルウッドの大門まで辿り着いたのである。


そうスラ「あれ、みんなもうきてたの。」

はるスラ「みんなそれぞれやるべきステージが違ったね。」

わたスラ「全くだ!」

そうスラ「この城門を越えると、セキリティが急に厳重になるみたいだ。」

わたスラ「げ、串刺しなんてごめんだぜ!」

はるスラ「一旦、戦力を整えてから出直そう!」

三兄弟は、近くの洞窟で戦力をアップさせることにした。木は、バンジーでショートカットした。

わたスラ「この鉄鉱石を吸収しまくれば、もっと硬くなれるな!」

そうスラ「いや、そんなに硬いなら黒曜石でも吸収できるはずだよ!」

わたスラ「色が変わるのはやだな〜!」

はるスラ「いや、変わんないしそんな些細なこと気にする?」

わたスラ「うるさーい!とにかく俺はこの黒曜石を吸収する!」

そうスラ「毒草と薬草を吸収しておくか。」

はるスラ「男ならマグマ一筋だぜ!」

徐々に戦力を蓄えていくと、半日後。

そうスラ「よし、薬草で回復もできるようになったよ!」

わたスラ「メタルアタックの威力が上昇して、硬くなった気がする!」

はるスラ「マグマを飛ばせるようになったぜ!名付けて・『マグマ・スプラッシュ』だ!」

わたスラ「まんまやん。」

はるスラ「う、ウルセェぇぇぇぇぇ!」

そうスラ「ともかく、戦力がアップしたことだし、キャッスルウッドに向かうぞ!」

しかしきてみると、キャッスルウッドの前には観光客が並んでいた。

わたスラ「しまった、宝石を外すのを忘れてた!」

はるスラ「とりあえず、城内に急ごう!」

観光客たち「こらこら、ちゃんと並べ〜!」

わたスラ「うるせええええええ!お前ら俺たちが解いてやった仕掛けを・・・!」

そうスラ「こういう人たちとは、話しても無駄だよ。早く城門を開けよう。」

はるスラ「マグマスプラッシュで溶かそうか?」

そうスラ「いや、普通に押せば開くみたいだよ。」

その通りに、門を押せば、普通に開いた。

観光客「あ、開いたぞ!入ろう入ろう!」

いつの間にかきたガイドが大声で喋っている。

ガイド「はいはい、ちゃんと並び順に入ってくださーい!」

わたスラ「あわわ、人が中に入っちまうぞ!」

はるスラ「まずいな、人がやられちまうぞ!」

そうスラ「別に人間ならよくない?」

わたスラ「ん、いやまあ、一個の生命を無駄にするというのは・・・」

そうスラ「だけど、入ってしまうとこちらの奇襲も通用しなくなる。急ごう!」

はるスラ(まあ、囮や壁になってくれる可能性はあるけど・・・。)

わたスラ「急げ急げ!」

はるスラ「どけどけ〜!」

観光客「うわー、暑い〜!」

ガイド「こら、順番をまも・・・、す、スライム!?」

そうスラ「ここから大階段を登って扉を開ければ、玉座のまだって聞いたぞ!」

キャッスルウッドの中は豪華なお城になっているが、所々から気配がする。

警備「侵入者発見〜!」

わたスラ「メタルタックル!」

警備「ここは通さん!」

はるスラ「マグマスプラッシュ!」

警備「待て〜!」

そうスラ「毒針!」

警備を次々と薙ぎ倒して、大階段へと差し掛かった。

わたスラ「じゃ、扉閉めてくるね。」

ガイド「こら、開けなさーい!」

観光客「コンニャロ〜!」

はるスラ「よし、足手まといはいなくなったぞ!」

そうスラ「は、たくさんの警備が!」

警備たちの中に、一際体が大きい者がいる。ガードマンだ。

ガードマン「ふふふ、こんな高額の仕事は珍しいぜ。新生魔王軍に入った価値があったな。」

わたスラ「な、なんじゃこいつ!」

大量の警備を倒しながらわたスラが言う。

はるスラ「かなり強いから、さ・・・二人でかかるぞ!」

そうスラの存在さえ知られなければ、スライム三兄弟に分がある。

警備「オラオラオラオラオラ!」

はるスラ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄〜!」

次々と警備を蹴散らしていき、ついにガードマンだけになった。

ガードマン「まさかあれだけの警備を蹴散らしちまうとはな。テメェらもなかなかやるじゃねぇか。」

ブスっ。会心のタイミングで毒針が刺さった。しかしなんと、ガードマンは倒れなかったのだ。

ガードマン「なるほどなるほど、伏兵がいたのね・・・。しかしこれでわかったぜ。」

はるスラ「マグマアタック!」

はるスラ「メタルタックル!」

ガードマン(スライムがなぜこの攻撃を使えるのかはわからんが、このコンビネーションはかなり強い。マグマとメタル、どちらも食らえばかなりダメージが入る。俺のタフさがあれば十発は耐えれるが、それでもかなりのダメージ。それに加え、一撃とはいかなかったがあの毒の痛み、継続して受けてきやがる。これは短期決戦を狙うしかないが、そうすれば攻撃に当たりやすくなる。とすれば・・・!)

なんとガードマンはキャッスルウッドの床を思い切り叩き、あたりを見渡した。

ガードマン(あそこか!)

本来誰もいないはずの床に、土埃がわずかに立っている。誰かが衝撃波の影響で吹っ飛ばされたのだ。

ガードマン「くらえ必殺、「ガードスペシャルアタック」!」

そうスラ「くそ!」

そうスラは毒針をガードマンに刺したが、ガードマンは苦しみながらも攻撃を繰り出し、大ダメージを受けてしまった。

はるスラ「この、マグマスプラッシュ!」

ガードマン「グォぉぉぉぉぉ!」

はるスラ「メタルタックル!」

ガードマン「このおおおおお!」

ガードマンのタフさは尋常ではない。全ての攻撃をなんとか耐えて、反撃に移ろうとしたその時!

そうスラの、毒針が刺さった。

ガードマン「ば、馬鹿な!貴様はさっき倒したはずでは・・・!?」

そうスラ「ああ、死ぬかと思ったよ。だけど、僕の薬草でなんとか動けたってわけさ。」

ガードマン「くそぉぉぉぉぉぉ!」

ついに玉座の間を守るものがいなくなり、三兄弟たちは回復を始めた。

わたスラ「はあ、はあ。ガードマン、めちゃくちゃ強かったな。」

はるスラ「久々の本気バトルだったよ!」

そうスラ「玉座の間にいる幹部が、このガードマン以上だったらまずいな・・・。」

わたスラ「や、やべ!おしっこしたくなってきた!」

はるスラ「ああああああ、こっちもだ!」

二人がトイレ(キャッスルウッドにもある)に行っている間、そうスラは待つことにした。

???「やあ。」

そうスラ「な、お前は・・・!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わたスラ「そうちゃん、戻ったよー!」

はるスラ「ああ、ここが玉座の間だ!」

そうスラ「いや、違うよ!」

わたスラ「え?」

そうスラ「さっき見たけど、ここはガラ空きだった。隣の小部屋じゃないかな?」

はるスラ「なるほど、さっすがそうちゃん!」

わたスラ「・・・・・・。」

小部屋のドアを開けると、だだっ広い、外が見える、まさにキャッスルウッドの屋上だった。

はるスラ「こ、ここか!」

わたスラ「あれ?誰もいないな。」

そうスラ「どういうことだろう・・・。」

はるスラ「おいわたる、どういうことだよ!」

わたスラ「なんて、な。」

そうスラ「へ?」

わたスラ「この部屋にいるよ、幹部は。」

はるスラ「な、まさかお前が幹部・・・!」

そうスラ「ど、どういうことなんだ!?」

はるスラ「そうちゃん、共闘しよう!」

そうスラ「う、うん!」

わたスラ「さあ、こい!」

はるスラ「マグマアタック!」

はるスラ(メタルアタックで相殺されちゃうけど、その後のそうちゃんの攻撃で倒せる!幹部だかなんだか知らないけど、そこからは持久戦に持ち込めばこっちのものだ!)

しかし、わたスラのメタルアタックは、はるスラの背後に向けて行われた。

はるスラ「なんだか知らないけど、もらったぁ〜!」

わたスラ「メタルアタック!」

そうスラ「グホッ・・・。」

はるスラ「な、なんで透明なはずのそうちゃんの位置が!?」

わたスラ「これぐらい頭を使えば考えられるはずだ。そうスラは、お前を殺りにきてたんだから、当然お前の後ろにいるはずだ。」

はるスラ「へ、なんで僕を殺そうと・・・、騙されないぞ!」

わたスラ「じゃあ、そこのそうスラを見てみればわかるんじゃないか?」

はるスラ(なんか変だ。さっきからずっとそうちゃんのことをそうスラって呼ぶし・・・。)

そうスラ「く、くそ、騙したつもりだったのに・・・!」

はるスラ「な、何!?」

わたスラ「やはりな。」

そうスラ?「スライム2匹など、小細工などせずに倒せばよかった・・・!」

はるスラ「え?え?」

そうスラ?「遊びはもうやめだ。」

はるスラ「な、こいつ偽物!?」

わたスラ「普段慎重なはずのそうちゃんが玉座の間の扉を開けるなんてことをするはずがないからな。違和感を感じたんだよ。小部屋の扉も、すぐに発見できるのはおかしかったしな。しかもそうちゃんの性格だったら、城中探して回るはずだ。完璧なはずの演技が裏目に出たな!」

はるスラ「ええええええええええ・・・」

???「貴様ら、ぶち殺してやる!」

わたスラ「しかし、こいつの正体はなんだ!?」

???「俺の実力を思い知るがいい!」

はるスラ「名乗れや。」

???「私の名はフェイクヘッド!さあ、捻り潰してやろう!」

わたスラ「そ、そう簡単にやられるわけないじゃないか!」

フェイクヘッド「そうかな?」

はるスラ「いや、そうちゃんの姿のまま言われてもインパクトがなぁ・・・。」

すると、扉が開いて、頭が曲がっていてトゲトゲの魔物が現れた。体色は赤紫の、異形だ。

わたスラ「な、なんだお前は!」

フェイクヘッド「ああ、そうだった。姿の取り替えをし忘れていたな。」

???「くそ、こんな姿にして!許さないぞ!」

フェイクヘッド「ち、催眠からもう起きるとはな。まあいい、今戻してやろう!」

そうスラ「あ、戻った!」

はるスラ「そうちゃんだったの!?え、どゆこと!?』

そうスラ「そいつの能力は、『自分の姿形を好きな相手にとりつけることができて、相手の姿形を完璧に真似ることができる能力』だ!」

わたスラ「な、なんちゅー能力!」

はるスラ「どうすればいいんだ!」

フェイクヘッド「さてと、皆殺しにしてやろう!」

そうスラ「そいつは、触れていないと能力を発動できない!弱点をつくんだ〜!」

すると、こてりと寝てしまった。

そうスラ「し、しまった。万能・・薬の・・・き・・き・・め・・・が・・・。」

わたスラ「メタルアタック!」

しかし、そこにはフェイクヘッドはいなかった。

フェイクヘッド「ライフシェイバーチェンジ!」

わたスラ「そこか!」

はるスラ「待って待って!僕だよ〜!」

わたスラ「な、てことは、こっちのフェイクヘッドか!」

フェイクヘッド「ちっ、バレたか。」

わたスラ(待てよ、はるとと姿を入れ替えなかったのはなぜだ?いや、入れ替えれなかったとしたら・・・。一動作に時間がかかるのか!)

はるスラ「マグマスプラッシュ!」

フェイクヘッド「ははは、当たらん当たらん!ライフシェイバーチェンジ!」

わたスラ?「はると、防御だ!」

はるスラ「へ?」

フェイクヘッド「かかったな!俺は相手の声も真似れるのだ!」

わたスラ「くっそ、作戦変更させられてしまう!どうすれば・・・!」

はるスラ「わたる!こいつパワーが桁違いだ!わたるのボディでもダメージを受けるかも!」

わたスラ「なんだと!?」

フェイクヘッド「ちっ、マグマのパワーを得てやがる。だがこうすればどうかな?」

なんとフェイクヘッドは、寝ているそうスラをはるスラに向かってぶん投げた!

はるスラ「く、くそ、マグマ解除!」

フェイクヘッド「スキあり〜!」

はるスラ「うわああああ〜!」

フェイクヘッドの連続パンチをくらったものの、再び立ち上がった。しかし、なんとそうスラも立ち上がったのだ!そして、フェイクヘッドがのびている。

わたスラ(フェイクヘッドの姿がない。おそらくどちらかは偽物だ!)

はるスラ「こっちが本物だよー!」

そうスラ「騙されないで〜!」

わたスラ「ど、どっちだ!?」

なんと、ついにはるスラ?とそうスラ?が殴り合いを始めてしまった。

わたスラ「能力はどちらも使っていない。とすれば、お前だ!」

わたスラは、はるとに向かってメタルタックルを行った!」

はるスラ?「な、なぜわかった!?」

わたスラ「ふ、結構考えたが、マグマなしのはるとがお前のパンチに耐えられるわけないと思ってな。」

フェイクヘッド「くそぉぉぉ、全力連続連打!」

わたスラ「し、しまった!耐えられるのは想定外だ!」

幹部なので、メタルタックル合計三発食らってもなかなか倒れないのだ。

わたスラ「うわああああああ〜!」

フェイクヘッド「ワハハハハハハ・・・、は?は?」

フェイクヘッドのしかいがグラつき、倒れてしまった。

そうスラ「はあ、はあ。強烈な神経毒だ!麻痺も!」

フェイクヘッド「グオオオオオオオオ!」

わたスラ「な、連打を受けて大ダメージを喰らってる!こりゃ当分戦えないな。」

そうスラ「ほらお兄ちゃん、起きて!」

はるスラ「うーん、むにゃ。ああ、終わったの?」

フェイクヘッド「ちくしょぉぉぉぉぉぉ!」

フェイクヘッドが死んだ途端、キャッスルウッド上空の雲が全て晴れ、ガーディアントリプルウッドは崩れ落ち、ついに新生魔王軍の支配から解き放たれた。

この知らせは魔王の耳に入り、すぐに全国に広まることになったのだ・・・。

そして1日後・・・。

わたスラ「おい、そうちゃん!新生魔王軍の幹部って後何人!?」

そうスラ「あと八人だったかな?九人か。」

わたスラ「後9回、今のような死闘を繰り広げないといけないのか。」

そうスラ「コンプリートみたいにいうな!」

はるスラ「よし、また次も頑張るぞ〜!」




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