第5話 10月はハロウィンで若者が浮かれ気分

 俺は歌鍋と二人で公園のベンチに座っていた。なぜなら「俺が2ヶ月ぶりに二人で話したい」といったからだ。

「俺はお前に聞きたいことが山ほどある。聞いてもいいか?」

「いいですよ。」

「まず、お前は能力者≪イレギュラー≫だと言われた。何だそれは?」

「僕は能力を持っています。readerといい、言葉に力をもたせられます。」

「言葉に力…?」

「簡単に言えば行ったことを実現できます。ですが特殊な言い方をする必要があったりと最低限の条件はありますが…。」

「そうか。」

「ですが、」

 歌鍋が続ける。

「あなたにもきっと能力があります。こんな時期に、急に、この部隊に異動してくだんですから。」

「俺にも…能力が…」

 だがそんなことよりも、何よりの疑問があった。

「どうしたら、戦いは終わるんだ?皆、疲弊している。助けてやりたい。」

「きっとあの≪door≫を閉じるしかないでょう。それが一番考えやすい。」

「そうか。なあ、ハロウィン、一緒に仮想して出かけないか?」

「急ですね。でも息抜きに丁度いいかもしれませんね。」

 「じゃあハロウィンにここに集合な!」

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