第2話初めての別れと戦い

「何!?ユダを奪われただと!?」


「は!その通りであります!」


と上官からの罰を恐れながら恐る恐るつげる。


「警備は何をしていた!!」


「それがどこからともなく侵入してきた少年と恐らく共和国の者達であろうスパイが同時に侵入しまして共和国のスパイに対応していたところ...」


「言い訳はいい!すぐにジェダの捜索隊を出せ!」


「ハッ!!了解しました!」

罰は無いようで安心した兵は心を落ち着かせながら部隊へと連絡する。

(あれを調べられるわけにはいかんのだ。)


と司令官はあせる。


 


「君はもうこの国には戻れないだろう」


と銃でおった傷を手当てしながら女性は言う。


「ですよね。兵士を撃ったし、こいつを強奪した訳ですからね。」


「そこでだ、私と一緒に来ないか?上官と掛け合えば暮らしは保証してくれるだろう。」


「本当ですか!?ならマザーも!」


俺は安心する。

逃げ場などないと思っていた俺に一筋の光が降り注いだように感じた。


「マザー?母親か?」


「はい。一応義理ですけど母です。」


「連れては行けるが恐らく奴等も追ってくるだろうから激しい戦闘になるだろういいのか?」


「はい!大丈夫です!マザーを迎えに行ってきます!」


「おい待て!まだ町には捜索隊が!」


エイジは見つからないように裏路地を走っていく。




「俺達はそのユダって奴を探せばいいんですね?」


と中年のパイロットはめんどくさそうに言う。


「あぁ、最悪機体は破壊しても構わん!」


「でも街中ですぜ。犠牲は...」


「犠牲は構わん!必ず発見して、捕獲ないし、破壊しろ!」


「ヒュー!!市街戦とは初めての経験だぜ!!」


「あぁ、楽しみだな!ジーク!」


(狂犬どもめ、だが腕は確かだ。)


「では行って参ります!司令官殿!」


ふざけた態度で敬礼をとる。




「マザーこの町から出よう!」


マザーの腕を引っ張る。


「突然どうしたんだいエイジ。」


マザーは突然のそんな台詞で混乱する。


「今は説明している時間はないんだよ!とにかくついてきて!」


「駄目だよ。あの子達の帰る場所はここなんだから。」


「何言ってるのさ!こんな状況の時に!」


「何か大変なのは分かるけどここはあの子達の故郷何だよ。離れられないよ。一人でお行き。私は大丈夫だから。」


「マザー...分かったよ!必ず戻ってくるから!」


とエイジは来たときと同じように裏路地を走り出す。




「どうやって探すのさ兄貴!俺達そいつの顔も分からねぇんだぜ?」


「そうだな...この街ぶっ壊したらこの街のガキなら死ぬんじゃねぇか?」


「ナイスアイデアだね兄貴!」


「そうかぁ!?よし!!ならぶっ壊すとしますか!」


ジェダの目が赤く光る。


 


「少年!マザーはどうした?」


「マザーはここに残るってさ」


「そうかなら行こう。」


ドガーン


突然アクション映画のような爆発音が鳴り響く。


「市街地の方だ!」


「待て!行くな!」


「でもマザーが!!」


エイジは表路地を疾走していく。




街は悲惨な光景になっていた。


ビルはジェンガのように崩れ、人はホラー映画のゾンビのように撃たれ倒れている。


「なんてひどい...どうしてこんな残酷な事を..」


「ヒャッハー合法的な破壊は楽しいぜぇ!!」


「そうだね兄貴!」


二機のジェダは嬉しそうに街を破壊する。


「どうしてこんな残酷な事を!?」


「あぁ?殺戮に理由なんているかよ!!」


「そんな!!」


「うぜぇなぁ!お前も死んどけや!!」


ビームピストルがエイジに向く。


撃たれたと思い走馬灯を感じた矢先。


『大丈夫ですかマスター?』


ユダが颯爽と現れシールドでビームを防いだ。


「兄貴!こいつユダだよ!!」


「あぁ、分かってる!!」


『戦闘を開始します。マスター下がってください。』


ユダはライフルを構える。


「あぁ、頑張れユダ!」




「そこ!」


ジェダ一号機がビームピストルを発射する。


『当たりません!』


ユダはジャンプして回避する。


「俺を忘れてんぜぇ!」


二号機がジャンプの隙を見逃さず狙撃する。


『効きません!』


本当にビームが効いてないようだった。


「やはり話通り装甲は固いみてぇだな!」


「だがソードならどうかな!?」


二人はビームソードを構える。


『当たらなければ問題ありません!』


ユダは回避行動を取ろうとするが


「AIの動きは予測しやすいんだよ!!」


回避を読んでいた二号機に攻撃を与えられてしまう。


『クッ!』


「大丈夫かユダ!?」


ユダを心配してエイジがかけよる。


『マスター危ない!近寄らないで!』


「そんな状態で見てられるかよ!」


「おうおういいねぇ!ロボットと人間の友情ってかぁ!?」


一号機がビームソードで攻撃をしてくる。


『させません!』


シールドで防ぐ。


「俺にも何か出来ねぇのかよ!」


『ひとつだけあります。私にマスターが乗るんです!』


「乗る!?でも俺RWの経験なんてねぇよ!」


『私がサポートします!』


「そんなことさせるかよぉ!」


一号機がきりかかってくる。


「させるか!」


傷をおった女性がランチャーを発射した。


「邪魔なんだよ!」


彼女にタックルする1号機。


「グフッ い、今のうちだ」


「ありがとうお姉さん!行くぞユダ!」


『イエスマスター!』


俺は急いでユダに乗り込む。


「チッ!だが初心者乗り込んだ所で変わらねぇんだよ!」


連携攻撃をしかけるジェダ


『同じ手は効きません!』


一発目はシールドで跳ね返す。


そして二発目は後ろに下がって回避する。


『マスター!私は回避に集中するのでマスターは攻撃を!』


「了解!」


ユダはライフルを構える!


「ライフル!?だがライフルは機動力をさげちまうんだぜぇ!」


一号機が斬りかかる。


『甘い!』


「そこ!」


ライフルが命中する。


「な..何!?機動力が落ちねぇだとぉ!?」


一号機は爆発する。


「兄貴ぃ!?良くも兄貴を!」


二号機はソード二本持ちで斬りかかる。


『甘いですよ!』


「こっちもソードだぁ!」


一発目は盾で防ぎ


二発目はソードで防ぐ。


「し、質力が違いすぎる!」


ソードはユダの方がエネルギーが強い!


そのまま二号機を切り捨てる。


「終わったのか?」


『えぇマスター!完全勝利です!』


「ふふ...やったな...お前なら安心だ。」


「お姉さん!」


俺は傷だらけのお姉さんに近寄る。


「わ、私はもう駄目だ。君はこれからここのポイントの戦艦蒜生に向かうんだ。」


彼女はタブレットを渡してくる。


「そんな、お姉さん...俺が弱いばっかりに!」


「気にするな。私の命なんて安いものさ。」


「命に安いも高いもないよ!!」


「ふふっ..君もあの人と同じことを言うのだな。


最後に会えた少年が君で良かった。」


彼女は目をつむる。


「お姉さん!! お姉さん!!目を開けてよ!!」


彼女は生き絶える。


「俺許せねぇよ!帝国が

!こんな非道な作戦をして!」


『ならどうしますか?』


「帝国は俺が倒す!」


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