第19話またまた転勤ですか……

遠距離3年目

長女に彼氏ができた

お正月に帰ってきた時教えてくれた

彼は専門学校の先輩

「今度紹介するね」って言われてその数日後本当に紹介された

娘をアパートに送って行った時今度は彼の家に行くからと迎えに来てくれてた彼を娘が会わせてくれた

「初めまして。山村祥太です。光留さんとお付き合いさせてもらってます」

「初めまして。光留の母です。これからもよろしくお願いしますね」

「今度光留と一緒に遊びに来てくださいね」

「はい!ありがとうございます」


仲良く過ごしてくれたらそれでいい

結婚に失敗した私を見て娘たちがどう感じているかは分からない

高校を卒業するまで恋愛に関して何も言ってこなかった長女がほぼ初めてお付き合いをする人だから大切に見守るだけ

1度だけ娘の部屋を訪ねて掃除した時妊娠検査薬の空き箱を見つけてドキリとしたのは内緒


そんな長女が専門学校を卒業する半年前

彼の転勤が決まった

次の転勤先は同じ県内だけど通うには大変だからアパートを借りるらしい

「芽茄ちゃん次いつ休める?アパート探すの付き合って欲しいんだけど」

「今週の木曜日か来週の月曜日休みだからどっちがいい?」

「じゃ土日から帰るからそのまま月曜日まで休んで月曜日に市内に行くからつ付き合って」

「月曜日ね。わかりました」

「待ち合わせの時間は土曜日にでも家に来て打ち合わせしようか」

「いやよ〜打ち合わせって言っていつも打ち合わせにならないじゃない笑」

本当にいつも打ち合わせだとか言って呼び出されてなんの話もできないで帰るのどうにかして欲しい


何してるかなんて言わせないでね

ご想像の通りです


結局日曜日に電話で待ち合わせ場所と時間を決める

月曜日待ち合わせのコンビニの横の駐車場

ここなら1日停めておいても何も言われることはない


私の車にはカーナビが着いてるから今日は私の車で出かけることに


今日のうちに仮契約するからと銀行に寄ってから市内に向かう

とりあえずは職場から近い小さな不動産屋さんへ

これならいいんじゃないかなってひとりで思う物件が何件かあったけど彼は家具家電がついてた方が良いらしくてそこの不動産屋さんでは決まらなかった


私たちは違う不動産屋さんへ向かう

お客様が混みあっている時間帯だったので受付予約だけして先にお昼を食べに行くことに

近くに汁なし坦々麺で結構有名なお店があったのでそこに手っ取り早く入る

2人ともチャーシュー麺を頼んで黙々と食べる

「保証人姉さんに頼もうとは思うんだけどもしどうしても今日署名が欲しいって言われたら芽茄ちゃん保証人になってくれる?」

「私で大丈夫?それでも良かったら」

「うん。今日決めて帰りたいからよろしくね」

まぁ私が保証人になることはなかったんだけどね


その数週間後彼は転勤した

家具家電付きだから持っていくのは服と布団1式と身の回りの物程度だったみたい

年末年始も当番で帰って来れないって話してた

彼が家に帰ってるって言うから久しぶりに訪ねる


「俺早期退職で辞めようと思うんだ」

「えっ?だって定年まであと五年もあるよ⁉️」

「そうなんだけど、早期退職の年齢制限がギリギリなんだよね💦退職金も上乗せになるみたいだし」

「長年勤めた会社だよ。もったいない気もするけどよく考えて出した結果なら私には止める権利はないから」


「やっぱり辞めることにしたよ

3月半ばまでは引き継ぎであっちにいるけど3月中には引き払って帰ってくるから」

2月3月は末っ子の高校入試や卒業式、長女の専門学校の卒業式もあってバタバタしてた

末っ子は家から1番近い普通科に志願してたけど志願した時点で定員オーバーだったため安全策ということで学校の勧めもあり定時制へ志望変更した

受かってくれればありがたいけど通学はとても不便だ

最寄りのバス停まで3kmそこから25kmのバス通学か

最寄りの駅へ行ってJR通学か

辺鄙な田舎町だからちょうどいい時間にバスもJRもあるわけなく

ましてや私が送迎も仕事によっては動けなくなるのでどうしようかと悩んでいた

近くに引っ越すかな?





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