第16話突然みたいな転勤話が来ました

 秋久しぶりに2人でドライブデートした

 県境を越えてドライブするのは久しぶり


 お城のあるその街へ行くのは初めてだった

 天守閣まで上がりお茶屋さんで軽くお茶して灯台へ行く

 狭い階段を手を繋いで登る

 遠くまで見渡せるデッキに出て風を感じる

 人が居なくなるとすぐキスしてきたり抱きしめるのは反則だと思う


 そろりそろりと階段を降りて車に乗ると向かったのはHOTELだった

 そうだよね💦

 タダでは返してくれないよね💦

 今日も沢山愛された

 最近見えそうな所へKissマークつけようとするのやめて欲しい

 先月はうっかり寝てたら首筋と胸にしっかりつけられていた



 帰り道の道の駅で軽くご飯を食べてお土産を買って帰った

 また彼からお土産を沢山もらっちゃった



 そんなデートから1ヶ月もしないうち彼に辞令が出た

 この前デートで行った街にある支社だった

 一応独身だからと言うことで単身者寮へ入ることになったらしい


 今までみたいに気軽に電話したり(元々そんなに連絡取り合ったりしてなかったけど)会ったり出来なくなるな

 って少ししんみりしていた


 引っ越し手伝ってって言われたから引っ越しの当日は早くから彼の家に行く

 彼はレンタカーを借りに行くって出ていった

 私は頼まれたアイロンがけをしながら片付いた部屋を掃除したりしていく


 彼が借りてきたのがワンボックスの大きな車だったので私では運転できないからと彼がずっと運転していた


 まず支社の方へ顔を出して寮の鍵をもらっていく

 そこから車で10分ちょっとでマンションに着いた

 まず少しづつ荷物を持って上がる

 エレベーターがあったから良かった

 それでも2人で3、4回往復した

 マンションにはダイニングキッチンを真ん中に3部屋あってそれぞれ1部屋づつ割り当てられているらしい

 挨拶がわりの日本酒をテーブルの上に置くと彼の部屋に

 カーペットを敷きパイプベットを組み立てる

 テレビを接続してチャンネルを合わせる

 あとは洋服を片づける位で終わった

 食事は夕ご飯だけ作りに来てくれる人がいるらしい。


 簡単に掃除を済ませると部屋を後にした


 デートで来たのはほんの2ヶ月前だったのにまたすぐここに来るなんてね

 あの時登ったお城が目の前に見える

 今度は子供たち連れて来たいな


 遅くなったから晩御飯食べて帰ろうかって話になったけどちょうどよくお店も空いてなかった

 そしてレンタカーを返す時間も迫っていたので先にレンタカーを返しに行った

 彼の車で家に帰り途中のコンビニで買ったお弁当を2人で食べる

 そのまま帰ろうとした私を彼が引き止める

「結婚しよう」

「離れたくない」

 嬉しいけどでも私今ここを離れられない


 だってPTA会長だよ

 3月までどうしようもできないよ


「ありがとう…でも今は無理」

「うんわかってる」

「うんごめんね」

 熱く抱きしめられた

 波の様にうねる熱い想いを身体中に受けとめた

 私たち離れてても大丈夫だよね


 数時間後疲れて眠った彼のおでこに軽くKissをして彼の家を後にする


「私はいつまでも待ってるから、身体に気をつけて行ってきてね」

 メールを送る

「明日は見送りにも行けないけどまた次帰ってきた時は会ってね」

 私たちの遠距離恋愛が始まった





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