第9話なんだかんだと1年が過ぎてしまいました

出会って1年がすぎた


彼は毎週でも会いたがったが私は子供のいる身

両親に任せ切りで家のことは何もしていないため毎週遅くまで遊んで帰るのは気が咎めた


いつものデート

車の中でとりとめもない話をしていたら不意に彼がダッシュボードから紙切れを1枚取り出す

「これなんだかわかる?」

「?領収書?あっ初めてデートした日の?」

「なんだか捨てれなくてね」

「1年経ったね」

「あの時はもう振られたと思ったけど芽茄ちゃん別れ際にKissをねだるから何を考えてるのが分からなかったよ」

「ごめなさい。それは自分でもびっくりした」


ただ彼を嫌いじゃなかったことだけはわかっていた


クリスマスにはプレゼントにピアスをもらった

パールとジルコンの2種類

いくらしたんだろ?怖くて聞けなかった


私はネクタイを渡したけど普段つけないような色だったからなかなかつけてくれなかった(ペイズリーとか好きな人に無地のワンポイント刺繍は難しかったらしい💦)


子供たちにとマペットももらった

今回もケーキ2箱渡された

今年は自分でも2箱買わされ妹も買って帰ったので大晦日まで毎日ケーキ食べる派目に(嫌いじゃないけど)

年末には子供たちにってお年玉くれたけど中見てびっくりする金額入ってたから半分渡してあとは子供たちそれぞれの貯金通帳に入れた

どうもその辺の金銭感覚は私とは随分違うみたい


お金はあった方がそりゃ良いけど小さい時から大金を渡すのは違うと思うんだよね


でも普段の生活は派手そうな感じしないんだよね


自分ができるからやってるだけで無理してお金出してる訳じゃない

一流企業に務めてるだけはある



社員旅行があるから帰って来たらお土産渡すから会おうねって言われてたのに明日から旅行って日突然携帯電話が鳴る

慌てて出ると

「今日会いたい」

「でも明後日会うことにしたよ」

「どうしても会いたい」

「ちょっとだけなら良いけど」

「いつもの時間にいつもの所で待ってて」


今までなら旅行にいったら適当に飲みに行ったりお姉ちゃんがサービスしてくれるお店に行ったりしてたらしいけど、私と付き合い始めた事で心境の変化があったらしい

「浮気しないようにね」

「えっ自分が?それともあなたが?」

笑ってこたえない

「俺のものって印付けとこうかな?」


「あっいやそれはやめて」


じゃれてる場合じゃない

早く帰らなきゃ

でもいつもどうりすぐには帰して貰えなかった

そしていつも以上に激しかった


1週間以上会わないことだってあるのに


その2日後にもしっかり抱かれました


それも私が浮気してなかったかを確かめるとか言ってた

私は浮気しないよ〜

そんな器用な人間じゃないし

隠し通せるわけないじゃない

って少しふくれてみたけど


冗談なのはわかってる


惚れた弱みなのかな


それでもやっぱり嫌いになれない













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