第6話初体験の時より緊張するのはなぜ

いつのまに付き合うことになったのかわからないけど最初のデートから1ヶ月後


いつものように食事してそのまま送ろうとした彼を止めて

「今日いつもより遅くなっても大丈夫よ」

その一言が何を意味するのか理解した彼は意を決したように車の向きを変え郊外のHOTELに向かった


車の中はとても静かだった

いつものように彼は私の手を握りしめたままだ


思い切って言い出したものの

不安だらけだ

体型に自信も無い

そして今までSEXを楽しめてない

もしかすると不感症かもしれない恐怖心もあった


部屋に入るとソファに座るのももどかしく抱きしめられた

長いKissはいつもより激しく溶けてしまいそう

服を脱ぐと部屋の明るさに恥ずかしさが一気に蘇る

シーツに隠れながら彼に言ってみる

「お願い明かり消して」

「いやだ。芽茄ちゃんの全てがみたい」

「恥ずかしすぎていやだ。お願いだから明かりは消して」

涙が出そうだ


小さなあかりだけになった部屋で

私たちは抱き合った

彼の汗が滴り落ちる

私の手をそっと握ると彼の固くなったものにそっと導く

「感じてみて。ほら熱くなってるだろ」

もう私は頷くことしか出来ない


ゆっくりと私の中に入ってくる彼

少しの痛み

久しぶりすぎてどうすればいいのか忘れた

ゆっくりと昇りつめたあと彼の体重を身体いっばいに受けとめる

ちゃんと避妊具もつけていた


勧められてお風呂に入っていたら突然彼が入ってきた


ベットに横たわる彼の向こうに私の下着があったのでそっと手を伸ばすと彼に抱きしめられる

「まだ着ちゃダメだよ」

「でも帰らなきゃ」

「もう1回イかせて」

「1回でいいよ〜」

「だってまだ芽茄ちゃんいってないでしょ」

「気持ちよかったから1回でいいよ」

「俺がやだ」


そう言って彼はもう1回抱き寄せ私の中に入っていった


さすがに1回目程長くは無かったけど1晩に2回もするなんて今まで経験したことないんですけど


「子供がお腹にいた時旦那さんどうしてたの?我慢してたの?」

「元々月に1回か2回だったし普通にしてた」

「コンドームもつけてくれたことない」

「避妊どうしてたの?」

「いわゆる外出し?っての」

「そっか」

変な沈黙

「2年ぶりで緊張しちゃった」

「ごめんね。あっという間で」


そんなことはなかったです

あなたが気持ちよかったのなら私は満足です


でもこれで身体の関係になっちゃったね


このまま大人のお付き合いをするんだろうか?


これでお別れになっても私は後悔しないでいれる?

これ以上好きになっちゃったらダメなんだよ、


私には子供がいるんだから





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る