第5話 これが恋。
学校生活も慣れてきた頃花ちゃんから、
「美桜は部活はいる?」
と、聞かれて
「私はまだ決めてない。花ちゃんはやっぱり陸上部はいるの?」
と、聞くと花ちゃんは
「部活はいらないよ。バイトしようかなって考えてる。」
「えっ?なんで?もったいないよ。花ちゃん短距離で県3位に入ってたじゃん。」
「うん。高校は部活やらないって決めてるんだ。私大学行きたいから、勉強に専念したいんだ。」
「そうなの。どこに行きたいの?」
「まだ、やりたいことはわからないけど、人の役に立てる仕事がしたくって。だからこれから探すの。」
「へぇ〜。花ちゃんはすごいねぇ。
自分の将来を考えるなんて。私はまだまだ今しか見えてないかも。」
「焦ることないよ。じっくり考えて。でも2年になったら文系か理数系かでクラス替えになるからそれまでに決めないとね。」
「そっかぁ。この一年が自分のやりたいこと見つけるチャンスなのか。」
私はまだ自分の将来が見えてなかった。
私には話さないけど、花ちゃんにはやりたいことがあるんだろう。
今はそのための努力をしているんだろうなって私にはそう思えたんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます