第4話 入学式2
全校生徒が集合して式が始まった。
毎回思うことは、校長先生の話って長い。
何言ってるのか全然頭に入ってこないし、思い返しても校長先生の話は頭に入ってない。なんであんなに話が長いんだろうか?と、いつも思う。
私が眠そうにしていると、花ちゃんが呼ばれた。
えっ?
まさか花ちゃんが新入生代表なの!!
すごい。
やっぱり花ちゃんは何でもできるな。
花ちゃんは頭も良くてスポーツも万能。
中学の時から学級委員や生徒会のお仕事をしていた。周りからも一目置かれていたから、私と同じ高校に入学するなんて思わなかった。
花ちゃんが言うには「歩いて登校できるから。楽じゃん。」って
花ちゃんの基準はそこなんだなぁって、私なんて入れるところの中から選んだって感じだったから選択肢が多いっていいなって思うのに。
花ちゃんのお家は、お母さんが病気で早くになくなったからお父さんと二人暮らしだ。
お父さんの帰りが遅いのもあってお家のことをやりながら、勉強をしている。
流石だなって思う。
私は親に甘えっきりだから、親に感謝しないといけないなって思うよ。
花ちゃんの代表の挨拶が終わり、みんなが拍手喝采。
親友として自慢です。
一通り式が終わり、わたしたちは拍手されながら体育館を後にした。
入口近くでさっきの男の人を見た。
あって思った。
私の胸がドキッとして。
なんだろう。
私はこのとき、この人に恋したんだってまだ気が付かなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます