マジ面白い小説
「ヤッベヤッベマジ面白れぇ!過去の事が事細かに記されてやがる!しかも……。読み物として恐ろしく楽しい!間違いなく機械があったって歴史がここにある!」
なんだこの小説!?バカ面白れぇぞ!?読めば読むほどおかしくなりそうだ!機械!歴史!少女の苦悩!全部が全部……。恐ろしい!
「過去のモンスター、どんだけヤバかったんだよ……。そしてこの機械!これがあったから勝てたんだな!?」
これだけの機械があったら楽しいんだろうなぁ!銃!パワードスーツ!竜族の末裔!スキル!?そして……。タクト?
「タクト?!」
「すまないが、声は抑えて、貰おうか。しかしその本、どこで拾った?」
「ん?あぁ!この本はな!図書館から持って来たんだ!上は読んだから上やるよ」
「なんで燃やしたんすかぁ?!アレで完全に図書館出禁っすよお前!」
「別に行く理由が無いし?」
「そもそもだ、行く理由が、一つもない。なら燃やしても、問題ない」
「あるっすよ!弁償代はちょろまかして来たけど!」
まぁ悪かったとは思うけど、正直どうでもいいって言うか……。それに全部燃やして無いし。
「……。そう言えば、忘れていたよ。これを見ろ」
「なんだ?」
「お前が出ている、クソ動画だぞ」
わぁ……ッ!俺が燃やしてるところが映ってるぅ!なんてことをしてくれてるんですかねぇ!?ネットリテラシー!ネットリテラシー!とりあえず通報しとこ。
「大悪党。世間に知れるは、悪名か。それとも別の、何かになるか?」
「ぐぬぬ……。あ、そうだお前らちょっと連れて行きたいところあるんだ。今度行こうぜ!」
「えぇ……。嫌っす」
「うるさい!行くぞ!」
と言う訳で時間を決めて今度行くことに。ナナナナは案外簡単だった。あいつも同じような奴だからいいが、クヌギは苦しかった。とりあえずあの機械少女上下巻を刷って良いって言ったら付いて来るだけ許可した。
「じゃぁ週末!」
さて……寝ますか!
~翌日~
「とか言ってたらもう金曜!早い!」
「早いねぇ……。明日から夏休み!なのよ!プール行く?遊園地行く?」
「いや、ゲームする」
……。春梅?その顔はナニ?凄い顔してるけど……。いやまぁプールも遊園地も行くけど、それはそれとして。タクトの事が気になるんだよ。あいつ寂しがってたし、今度人いっぱい連れて来て、賑やかにしていくかな!
「そう言えばゲームやってたわよね!?レイン交換して一緒にやりましょ!」
「用事があるんじゃなかったか?」
「うるさい!良いから寄越しなさいよレインアドレス!」
こ、怖い!なんだこの剣幕は!クキキ……(苦悶の表情を浮かべる俺
「まぁ良いけど。おいQRコードな」
よしこれでいいな!……しかしタクトに会いに行ってみたけど、今日もいなかったな……。どこに行ってんだ?あいつ。なんかどっかから変な音が聞こえるし……。
~翌日~
さぁ週末だよぉ!早速行くぜー!
「で、そのタクトって誰なんすか?」
「たぶんNPC。でもいい奴なんだぜ!」
「我は知らん。その名前を持つ、NPC。いったいどこに、いると言うのだ?」
「ここだよ!」
さーて開けて……。あ?なんだか凄い荒れてる……。なんかあったのか?ここで。
「……。来たんだな?友よ」
「あぁ。……で、なんでそんな奥にいるんだタクト」
「なんすかアイツ……。見たことのない奴っす」
?そんな訳無いだろ、お前は一回確かに見てるはず……。見て……。る……。
「あいつ……まさか……おい!こいつらは敵じゃ」
「避けろ!」
俺は、ソレが飛んでくるまで。……他人事だと思ってた。ナナナナに突き飛ばされて、クヌギが真っ二つにされてデスする瞬間まで、タクトが『機械を持っている』と思っていた。
違った。
アイツは……アイツは……!
「俺を殺してくれ、クロナキ」
『タ×ト?殺戮兵器№6:レベル100:メインクエスト2ボス』
アイツこそが、機械で、今回のストーリーのボスだ。
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