なんか怪しいんで調査っす!
「うーん怪しいっすねぇ……」
なんかクロナキの奴がいきなり消えたっす。怪しいっすねぇ?どっかにファストトラベルしたらしいっすけど……。悪いっすけどその程度で撒けると思うなっす!
「せぇい『ファストトラベラー』!」
こいつはファストトラベルで飛んだところに、連れてってくれると言うアイテム!クソ高いから使いたくねぇんすけど。ま、たまにゃいいっすよね!と言う訳でどこに行ったか……。
「ってあの図書館じゃないっすか。使って損したっす……」
まぁ、良いっすけど……。っかし、なんでこんな場所に……。村の図書館より狭いし暗いし特に何もないのに……。いやそれ以前の話っすかね今回は……。
「えっとねぇ?ア行から行くかな!」
……。整理整頓してるっす。本を。何やってんすかこんな場所の本棚を直すとか……。あっなんかあるっすね。タイトルは……。『ヲ・ガ神の奇書』あっゴミみてぇな本じゃねっすか!
「なんでこんなもん持ってんすかねぇ?」
「ん?クヌギか、よっ」
「げっ」
なんで目ざとく見つけるんすかこいつは……。と言うかこの本ってなんすか?こんなよくわからん本持ってくるとか……。
「なんすかこの本」
「ここにあったんだよ。ところでどう思う?これ」
「いやいきなりそう言われても……本棚?としか言いようがないっすね」
「だよなぁ……」
「と言うかなんでこんなことやってるんすか?」
「うーん……。なんとなく?でさぁ。暇なら手伝ってくんない?」
「あっパスっす」
色々雑っすから……帰るっすかねぇ。いやもうなんかドッと疲れたっすねぇ……。しかも誰もいないこの図書館の部屋なんか掃除したって……。
「は~ぁ」
「おっクヌちんじゃん。おっすおっす」
「あぁ『テン』じゃん……。なんか欲しいもんある?」
「無いけど……。最近はポーション減るんだよなぁ。あるなら在庫分くれない?」
「じゃ五ダース分でいいっすか?」
このユニークのおかげで、素材もアイテムも入手したい放題っすからねぇ。無限インベントリの強さってバカぶっ壊れてるっすからねぇマジマジ。むしろ今は収集癖が付いてヤバイ……。あぁなんでもないっす。
「じゃーらじゃら」
「ぬぬぅ……。本当に五ダースあるのね。案外五ダースってカバン圧迫しない?」
「するする。でも私のユニークがあれば問題なし!」
「はぁ……。良いよなぁ、ユニーク持ってる奴って。私まだユニーク持ってないんだよねぇ」
そう言えば結局今何人がユニーク持ってるんすかねぇ?とりあえずデカいギルドなら、大概持ってるって聞いたっすけど。特に今一番ノリの良いところが『マルチエンド』と『ゴルドブレイク』は半数が持ってるとか……。
「まぁ自分も戦闘は全然なんで、生贄の奴やったっすけど」
「倫理感ゼロか何か?まぁらしいっちゃらしいけど!そう言えば私んところのギルドリーダーがメチャクチャ強いってユニークを」
「金にならなそうなんでパスっす」
なんか全然金にならなそうな話を始めたっすねぇ。多分完璧実力ゲーユニークっすねぇこの感じは。そして今さっきのポーションが足りないと言う言葉、これは要するに……。もうクリアしていると言う事!
「ホントクヌちんって現金主義者だよねぇ。まぁ実際問題金使わないからいいんだけど?」
「ぐぬぬ……。もっと金になる情報とか無いっすか?」
「ないよ。やっぱりストーリー誰か進めてくんないかなぁって」
「っすよねぇ……。でも全然情報が無いんすもんねぇ?」
「だよねー」
はーあ。最近は暇っすねぇ。まぁ、ウチはそもそも前衛じゃないから?チマチマ素材を集めるだけっすけど!
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