第128話 討伐準備とパーティーハウス
もう朝だ。眠い。なんか徹夜明けの気分。徹夜なんてしたことないけど…。昨晩は十分寝たんだけど、眠い。時差ぼけ…かな。
いつも通り、学校に行く。いつも通りの一週間の始まりだ。父さんと母さんの企みは進んでいるのか、いないのか…。さしあたり、今週は、平和な一週間だ。
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もう朝だ。眠い。昨日なかなか眠れなかったからな…。アンディーに付き合ってもらって献上品のゴーレムタブレットを7台完成させた。まあ、主にアンディーがだけど。眠そうだったな…。
台所に降りていくと、食卓に朝食の準備が終わっていた。眠そうな顔をしたアンディーも席に着いていた。
「おはよう。」
「「「「おはよう(ございます)。」」」」
「お早うございます。」
「皆様、朝食を召し上がって下さい。朝食後に本日の打ち合わせを行おうと思います。」
朝食を食べ終わった後、エリックさんたちにゴーレムタブレットを渡した。認識名の登録や魔力の充填、連絡先の登録などをして使い方を説明していたら1時間程かかってしまった。
ミラ姉には、リア機を使って一人で王都に行ってもらい、シエンナとロジャーは、二人で中継基地の設置をしてもらう。
王室へのタブレットの献上は、ティモシー宰相閣下を通してにしてもらおう。勿論、ティモシー様にもタブレットを献上しますよ。ティモシー様に設定や使い方のレクチャーをしてもらわないといけないからね。そう安易に考えていた時もありました。
王都では、タブレットの販売価格を設定しないといけない。そう高くする必要はないが、タブレットは、250台しかない。今の所、ゴーレムコアを合成したり加工したりすることができるのは、僕しかいないからあまり安くすると大変なことになる。
高くても大変なことになるけど、どうしても連絡を取らないといけない人には、配る予定だから、少々高くても良いかと思う。
必ず配るのは、フォレストメロウと王都の冒険者ギルドと調剤ギルドの4か所4台。フォレストメロウのニコ神父と村のベン神父。村長のジョージさんの3台。後、ロックリザード討伐で魔道具販売の手伝いに来てくれるケインとエミリー、それに拠点で魔道具販売をしてもらうエヴィの分3台。拠点の冒険者ギルドに1台はいるだろうし、一応、食堂にも1台置いておこう。この12台は、確保だ。
王宮の献上文8台と合わせて20台にエリックさんたちの4台を引くと、226台は、販売できる分になる。ちゃんとマザーは確保してるよ。フォレストメロウの領主様の分は取っておいた方が良いかな…。一応保留ということにして、エリックさんに聞いてみよう。
ミラ姉たちが出発して直ぐ、ゴーレム戦車をアンディーに運転してもらってフォレストメロウに向かった。乗っているのは、僕とエリックさんとアンディーだ。走りだしたら5分もしないでフォレストメロウに着いてしまった。門の前で戦車を収納してエリックさんの案内で1月借りているという屋敷に向かった。
ロックバレーが石切り場としてにぎわっていた頃、羽振りをきかせていた商人の屋敷で、フォレストメロウでは、領主様の屋敷よりも立派な屋敷だと言われているそうだ。石切り場がロックリザードに占拠されて長いため、屋敷も痛みが激しくその当時の面影も薄くなりつつあった。
「レイ様、レイ様は、スキルで家屋の修復、複製がお出来になると聞きましたが、この大きさの屋敷でも可能でしょうか?私は、可能だと踏んだのですが…。」
可能かどうかはやってみないと分からないけど、アイテムボックスの熟練度はかなり上がっていから大丈夫だと思う。
「アイテムボックス・オープン・屋敷収納」
「リペア」
「アイテムボックス・オープン。」
壁のヒビや滲みも修復され、新築のようになった豪商の屋敷が現れた。
「これは、これは、商業ギルドに修復費用を請求しないといけないかもしれませんね。」
「リペアしたから、複製もできるようになったよ。木材や石材はまだアイテムボックスの中にあるから作れるんじゃないかな…。」
フォレストメロウの町に到着してまだ15分も経過していない。すぐに村に戻って屋敷を建てても良いんだけど、冒険者ギルドに寄って、討伐依頼を受けてくれた冒険者の数の確認することした。
「
「
「ギルマスにロックリザード討伐の依頼の件でお話を伺いたくて寄ってみました。ギルマスはいらっしゃいますか?」
「はい。執務室に居ります。呼んでまいりましょうか?」
「俺たちが執務室に伺ってもいいか?」
「少々お待ちください。確認してまいります。」
ティアさんは、お仕事モードだ。急ぎ足で執務室がある奥の方に入って行った。
「ご案内します。こちらにいらして下さい。」
ティアさんに連れられて執務室の中に入っり直ぐに、討伐依頼の現状について話を聞いた。現在、討伐依頼は各地のギルドに掲示されているということで、続々とフォレストメロウの冒険者ギルドに向かっているということだった。今回の討伐依頼はかなり好条件だから参加者は多いだろうということだ。
討伐開始を今日から2日後としているらしい。フォレストメロウの討伐依頼受付が2日後ということで、それから移動を開始するから、実際の討伐開始はそれよりもさらに数日後になるんじゃないかということも聞いた。
2日後までにバスを作ってその日に移動を終了しよう。そう考えると、スタッフは明日移動開始だな。
「ギルマス、スタッフの移動を明日行いたいと思うのですが、準備は終了しているでしょうか?」
「受付を終えたら冒険者は直ぐに移動開始するからな。我々も明日移動を開始させるように前々から準備していたぞ。」
「それでは、迎えに参りますので、明日の昼に冒険者ギルドに集合するようにお伝えください。」
「ええっ?依頼主のお前たちが護衛をしてくれるのか?」
「まあ、護衛というよりも移動をお手伝いいたします。」
「うむ。とにかく昼にギルドに集合させておけば良いのだな。もともと朝一番に荷物を持って集合するように伝えているからな。昼まで待たせておこう。移動の件は、宜しく頼む。」
「それに、これ。遠距離用の通信魔道具をお渡ししておきます。使い方を説明しますね。」
ギルマスに使い方を説明し、登録名はFAGとした。連絡係は、ギルマス本人が受け持つそうだ。まあ、その方が助かると思う。
その後、ついでに調剤ギルドに寄ってタブレットを渡しにいった。登録名は、FDG(フォレストメロウ・ディスペンシング・ギルド)で、タブレットを持つのはやっぱりギルマスだそうだ。ここでは、連絡が付くようになることを大層喜ばれた。ついでに、上級毒消しポーション瓶100本と上級状態異常解消ポーション100本をできるだけ早く納入して欲しいと言われた。すぐに納入した。金貨2600枚が僕のカードに振り込まれた。
タブレットを手渡すとかなり時間がかかる。調剤ギルドを出たのが10時だった。教会に行って、明日拠点に移動することを伝えた。ここでもタブレットを渡した。神父様はニコ、ケインとエミリー、エヴィの登録名だ。使用方法まで説明して教会を出たのが11時だった。
門から出てすぐにゴーレム戦車を出し乗り込んだ。5分後には、パーティー拠点の予定地についていた。地下室部分をアンディーに作ってもらいそれに合わせて屋敷組み立て、設置した。コテージと同様地下室には魔石をセットすれば結界が張れるようにした。パーティーハウスの完成だ。
僕たちの家まで移動してコテージを収納し、みんなを乗せて新居に移動した。一度コテージを新居の前に設置して荷物を新居の方に移動してもらった。みんなも個室になったが、アリアとシャルは、一人で寝るのが寂しいからと一緒の部屋にベッドを持ち込んでいた。
お風呂ができた。魔石に魔力を充填しておけば、お湯を出すことができる。早速、魔力を充填しておいた。お風呂掃除もしてもらうようにお願いした。村で初めてお風呂に入ることができる。
お湯を出す魔道具もコピーしておいた。これで、ロックバレーの拠点にもお風呂を作ることができる。
アンディーと二人、家具を整備したり、部屋を模様替えしたりしているとタブレットが震えた。
ロジャーとシエンナが、中継基地の設置を終えたんだろうな…。なんて呑気にタブレットを見たら
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現代では、普通の一日、普通の一週間です。
久しぶりに両世界登場ですが、異世界の出来事中心ですね。
次回、
面白いなと思ったら ★
一話から読んでみようと思ったら ★★
早く次が読みたいなとおもったら ★★★
ポチっとしていただければ、作者の気分もお祭り騒ぎになります。
よろしくお願いいたします。
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