楽曲紹介

※Twitterに投稿していた内容をそのまま再掲しております。

※第2部以降の情報も以下にて随時掲載していきます。










ミヨー『スカラムーシュ』

 元々は2台ピアノのために書かれた組曲で、今はヴァイオリン・アルトサックスなど編曲版が色々。

 第3楽章「ブラジルの女」が特に有名。あの名作『のだめカンタービレ』にも登場してます。


ルロイ・アンダーソン『タイプライター』

 学校によっては耳が腐るほど聞かされるアレ。

 作曲家はクラシックよりも軽音楽(大衆音楽)に寄った作風で他にも『そりすべり』『トランペット吹きの休日』『ワルツィング・キャット』などアメリカのヒットメイカー。


カーゲル『フィナーレ』

「指揮者が倒れる」ラストだけやたら有名ですが、ぜひともラストだけでなく冒頭から通しで聞いてもらいたいです。

 現代音楽というカテゴリの入門としては、技法のバリエーションが富んでいて、倒れる前から分かりやすく理解しやすい方だと思います。


カーゲル『ティンパニとオーケストラのための協奏曲』

 同じく「ティンパニに頭から突っ込む」ラストだけやたら有名ですが、打楽器の協奏曲らしく全体的にノレますのでぜひ通しで。

 弦楽器からティンパニが主題を引き継いだり、カーゲル作品の中ではストーリー性もある方。


長生淳『パガニーニ・ロスト・イン・ウインド』

 元々サックスの曲として書かれてるため、吹奏楽版になってもサックスパートの「聞き映え」は抜群です。


メシアン『トゥーランガリラ交響曲』

 フルで聴くとなると90分もありますので、ひとまず作中で菜穂子たちが語っていた「オンド・マルトノ」の楽器だけ、見て聴いて覚えて帰ってもらえれば。

 メシアンはどこを切り取っても面白い響きがして、作者も結構好き。


ラウタヴァーラ『ピアノ協奏曲第一番』

 推しです。

 クラスター(ソーシャルディスタンスガン無視な密集和音)を効果的に用いた強烈なメロディと、豪快さと繊細さを併せ持つアルペジオは冒頭だけでラフマニノフ超えました(過言)(誇大表現)


ヤコブTV『GRAB IT!』

 アメリカっぽい前衛音楽らしい発想とサウンドにご注目。(作曲家はオランダ人)

 人声パートに採用されているドキュメンタリー映画「Scared Straight!」もかなり面白そうなストーリーで、作者も暇を見付けて観てみたくなりました。どこで観れるかな〜?٩( 'ω' )و


ルチアーノ・ベリオ『セクエンツァIXb』

 作中ではやたら難曲だと強調してますが(難しいは事実)プロの業界では今や『セクエンツァ』シリーズは、音大生も演奏に取り組むくらい定番となりつつあります。

 難しい曲は、そのくらい「映え」ます……!


スティーヴ・ライヒ『Nagoya Marimbas』

 作中ではかなり雑に扱ってしまいましたけれど、ミニマル音楽は現代音楽入門としては非常に取っ付きやすいので、ぜひ一度試してみてください。

 ライヒももちろん良きですが、作者はテリー・ライリーを推します。


ヒンデミット『ヴィオラとピアノのためのソナタ』

 作中ではタイトルまで明かしてませんが、作者が想定していたプログラムをこの場でご紹介。

 ヒンデミットは作者のお気に入りで……クラシック音楽のイメージを一変させるような、彼が演出する多彩な響きをぜひ知ってほしいです。


山根明季子『イルミネイテッド・ベイビー』

 第9回浜松国際ピアノコンクールの二次予選課題曲として書き下ろされた、邦人現代作曲家のピアノソロ。作中ではタイトルまでは明かしてませんが、ぜひ聴いてみて欲しいのでこっそりご紹介します。

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