第14話
大森林調査の日。我が家、ロッシュ家騎士とブルーローズ家騎士の上澄み10人と、俺とレミリアが大森林の入り口にいた。少数精鋭でやるらしい。ロッシュからは団長のルドルフと女性騎士メルト、弓士のロット、多才のランス、魔法部隊のヘルが。ブルーローズからはレオン団長、偵察部隊のテッド、女性騎士のテラ、魔法部隊の双子のエラとエリが。ちなみにこの少数精鋭の女性の人数はレミリアを入れて5人だ。安心するなぁ。
「ロイ様、レミリア様、何が起きても大丈夫でしょうが、一応気を付けてください」
「そーそ、大事な坊ちゃん嬢ちゃんなんだから」
ルドルフとランスがそう言ってくる。
任せとけって。
「任せろ。最悪女性5人は運べる。野郎どもは勝手に生き延びろ」
「ひっでぇ!差別だ!」
ロットが叫ぶ。
いーや違う。区別だ。
「テラ、メルト、今日は宜しくお願いしますね!」
「任せてくださいレミリア様!このテラ、盾でもなんでもなりますよ!」
「忠誠が重いなぁ」
女性騎士のテラとメルトにレミリアが挨拶をしている。
「レミリアさまの盾はもういるから要らないよ」
「テラは逃げ足早いから囮に使おう」
エラとエリがテラにそう返す。
「そんな!?おのれロイ様!」
いや、騎士なんだから敵倒せ。後そこじゃないだろ。
「楽しそうですねー」
「テッド!どうだった?!」
「安全そうでしたよー」
テッドが大森林の中の軽い偵察から帰ってきた。
レオン団長は今日も声がでかくて元気だな。
「よし!!ルドルフ殿、そろそろ行きましょうぞ!!」
「そうですな。では、大森林攻略を始めましょう」
緩い雰囲気で、けれど強い警戒心を持ちながら進み始める。
待ってろレミリアの魔力で生まれた(推定)ドラゴン!保護してやるからな!?
————————————————————
大森林に、ロイ達が入ったと同時。1匹の蒼い龍が起き上がる。
『グルルル………』
木を尾で薙ぎ倒し、一点を見つめる。まるで、誰かを待ち焦がれるように。
視線の先にはロイとレミリアがいた。
『はやくこないかな……』
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