第11話ピクニック

ミステリー研究会のメンバーは、日曜日ピクニックに出掛けた。

見晴台公園へ向かって。


おかっをこ~え~いこうよ~、くちぶえ、吹きツゥツゥ~


桜山は、ビニールシートと飲み物を運んでいる。

女子陣は3人で手分けして、おにぎりやサンドイッチ、唐揚げなどの弁当を持った。


黒川、德重、本町は手ぶらである。

弓削はバトミントンなど、お遊び道具を持っていた。


「あ~あ、こんな天気のいい日のピクニックは最高だ、、、ウッ!」


「どうした?本町?」

「い、いや、何でも無い」

黒川は心配そうに、

「帰ってもいいんだぞ」

「それには、及ばないって!」


ウッ!こいつゃ、すんげぇ~大物だ。そんじょそこらのウンコじゃねえ。慌てるな、見晴台公園にはトイレがある。

少し、休憩しよう。


「みんな、先言っててくれ!オレはちょっと休憩しながら歩く」


「そうか、グルコサミン飲めよ!待ってるからな」

德重がそういうと、メンバーは公園へ向かい歩き始めた。


ハァーハァー。

落ち着け、落ち着け、クレバーなオレ!

草影で野グソしようか?

しかし、黒川、德重にバレたら一生笑いモンだ。

ハウッ!

よし、歩こう。

ブリッ。

あっ。

ブリブリッ。

あっあっ~。ん?

漏らしちゃった。

本町は走った。先を歩くメンバーを追い抜き、公園のトイレ目掛けて思いっきり走った。

そして、短パンとトランクスを脱ぎ水道で洗った。


「やいっ、本町。お前、まさか……」

「何も聞かないでくれ」

「当たり前じゃないか。友情だよ。……くせ~」

黒川は德重を呼んだ。

「何々、黒川?あっ、本町。お前ウンコ漏らしたな?」

本町は無言だった。

さて、お楽しみ食事会がはじまった。木の枝に短パンとトランクスを引っ掛けて干して、下半身裸で、本町はおにぎりを頬張っている。

何て、強い男なんだ!

短パンが乾くと本町は早々に帰宅した。

頑張れ、本町!

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走れ!ミステリー研究会 羽弦トリス @September-0919

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