案内状

次の週の金曜日も葛城チームはやってきた。



「真奈美さん、仕事終わったらこっち来たら~」


ジョニー君が、誘ってくれた。

真奈美はマスターの顔を見た。マスターはニコニコしてどうぞと言わんばかりにうなずいてくれたので、真奈美はパソコンを閉じて彼らの席に行った。

彼らは真奈美が来ても何も変わらずにはしゃいでいる。そして5人で楽しい時間を過ごした。



 

その次の金曜日・・・


「はい。これ。」


マスターは白い真四角な封筒を真奈美に渡たした。


「何ですか?? 」


「昨日ふらっと葛城さんが来て、金曜日来られないから真奈美ちゃんに渡してって置いていった。」


真奈美は封筒を開けた。


「案内状? 」


「この間話していたお披露目パーティの案内状だって。真奈美ちゃんに来て欲しいんだって。」


「えっ。私なんかが行っていいんですか? 関係者じゃないし・・・」


「案内状くれたんだからいいんじゃないの。」


「そうですか・・・」


— お仕事見てみたいけど、でもパーティって何着ていけば良いんだろう・・・

この日はパーティのことで頭がいっぱいでドキドキして他の事が考えられなかった。



次の日、真奈美は一日中家で洋服やバックを並べて悩んだ。


— どうしよう。パーティの規模もわからないし・・・


結論が出せずに時間だけが過ぎて行った。しかたなくめぼしいものを携帯で写真を撮り、最近ちょっと行きつけになったセレクトショップに行ってみることにした。



日曜日、セレクトショップに出かけた。少し話すようになっていた定員さんがいたので、彼女に事情を話して洋服をセレクトしてもらい、いっぱい試着した。


— 楽しい・・・

— こんなに洋服とかで悩むのも初めて・・・

— 定員さんとのやり取りも楽しい・・・

— なによりパーティ当日のことを考えるとワクワクする・・・

— うれしい・・・

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