第2話 『D&girls』それが私たちの全ての始まり

ここはアメリカニューヨーク。

私の名前はソフィア・タキノで、私の恋人は冴木ゆずりと言い、今は絵を描いている途中。

彼女と会ったのは語学学校でだった。

彼女はとても大人しいというか人見知りなのかなって印象だった。

彼女の英語力はどんなに英語を習ってもゼロに近かった。

彼女は先生の話も聞かずに絵ばかり描いていた。ほとんどが人、物、それから鉛筆で黒く塗ってから描かれた黄色い灯りだった。

私は彼女に声をかけた。

『ハロー!』

すると彼女は固まって、紙にI can not speak English.と書いて渡して来た。

私は笑顔で言った。

『驚かしてごめんね。私、日本語少しかじってます』

彼女は瞬時に私に渡した紙を取り上げ、絵をまた描き始めた。

その絵は真っ暗な黒に明るい光がポツンと射している絵だった。

私は彼女の絵を指して言った。

『まるで誰かを待っているみたいな絵だね。なんだか寂しい感じがするね』

すると彼女は絵を描くのを止めて私を凝視して言った。

多分、今まで喋ってこなかったからかもしれないが、彼女は辿々しく言った。

『私...あー、なんだっけ?私、昔ねある男の子とまた会いたいねって約束したんだ。でも、彼は引っ越しちゃって会えなくなってから何年経つんだろ。そうじゃないや、言いたいのは。あなたってすごいgoodだよ。私の絵の意味を理解してて、私もっと仲良くなりたい。私と友達になりませんか?』

私は迷わず彼女に言った。

『いいよ!』

語学学校が休みの日には私の家に来て、一緒に夢を語り尽くした。

『私の夢はね、世界で有名になるダンサーを目指して語学学校で英語を学んだ後に、ダンスを1から学び直すんだ。その後はオーディションを受ける。その予定でいるけど、どうなるかは分からない。ゆずりはどうするの?』

『うーん、ソフィアも知ってると思うけど、私の英会話能力はダメに近いでしょ。本当は絵の勉強をしようと思って留学を決意したのに、今は自分で個展とか開きたいけど、私の絵なんて見てくれる人いないでしょ。だから、今は模索中かな』

その話を私は聞いて突発的に思いついたのは、YouTubeだった。

『ねえ、私と一緒にYouTube始めない?載せる内容は個展を開く話とかダンスのこととか色々。どうかな?』

ゆずりは少し考えて言った。

『でも、アカウント名はどうするの?』

『語学学校の友達?とか。ごめん、忘れて』

すると彼女は何か考えた後に言った。

『D&girlsはどうかな?dance(ダンス)にdraw(描く)が入っているから良いんじゃないかな?』

私は彼女に思いっきりハグをしてgoodと叫んだ。

それから私たちはYouTubeを始めた。

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