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五月の終わりごろのことでした。シュンヤのもとに手紙が届きました。

黄色の封筒で差出人の名前はありません。


「もしかしてラブレターだったりして」


ドキドキしながらあけてみました。

へたくそな手書きの地図がでてきました。


「なんだ?これ」


シュンヤは首をひねりました。

とりあえずアヤミとケンタに見せに行くと、


「私にもきたわ。ピンクの封筒」


「ぼくにもきたよ。水色の封筒」


二人にも同じように、差出人不明の封筒が届いていたのです。


ケンタの封筒からは、方眼紙が出てきました。

右上に方位のマーク、左下に上向きの矢印が書かれているだけです。


アヤミの封筒からは破いたノートの一ページが出てきました。

『宝探しゲーム ①前に3つ②右に5つ③左に7つ④左に1つ』

へたくそな字でこう書いてありました。


「宝探しゲームだって!」


シュンヤが嬉しそうに手をたたきました。


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