(二)-15
ジェットコースター乗り場の近くには大きな広場があった。そこにプレハブ小屋で作られた屋台がいくつか並んでいた。それらの屋台はクレープやたこ焼き、焼きそば、ケバブなどの食欲をそそる香りを互いに競い合うかのように通りかかる人に浴びせていた。
園子と高野ももちろんその誘惑の大攻勢にさらされたものの、そこを通過してその先の建物へ向かった。そこはレストランになっていた。
そこで園子は、地元の国道沿いにあるファミリーレストラン程も種類も特徴もないメニューの中から、平凡であることが特徴であるかのようなスパゲティ・ミートソースを頼んで注文した。高野は「何を食べるかより、誰と食べるかだよな」と言いながら、大人向けお子様ランチを注文していた。
そうして食事を終えてレストランの建物を出た後、二人は近くにある湖へと歩いていった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます