(二)-8
お目当てのジェットコースターは、空高くそびえ立つそのレールが近くに見えるものの、乗り場がどうやらもっと先のようで、まだたどり着けなかった。
そこで、二人はパイレーツの隣にあるコーヒーカップに乗ることにした。
二人はすぐに案内された。カップの形をした席がいくつも円盤の上に乗っていた。その外側の桃色のカップに二人は乗り込んだ。
やがて係員の合図とともに床部分の円盤が回り出し、同時に二人が乗っているカップも円盤の上で回り始めた。どこかで耳にしたことはあるけど、作曲者やタイトルはよく知らないクラシック音楽とともに景色が横へ流れていった。
(続く)
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