第7話

「―――いまにして思えば、おかしかったんです」

(※プライバシー保護のため音声を変えております。)


「自分は被害者だという事ですか?」 (評論家Aさん)


「だまされたんだよ、俺。 ちきしょー! 」

(※プライバシー保護のため音声を変えております。)


「よく分からないですね。

 もっと詳しく説明をしてもらえませんか?」 (評論家Aさん)


「そうだよ。

 隕石ひとつで所長に就任させてくれ、と言われりゃ、

 そりゃ、誰だって嫌だろう?」

(※プライバシー保護のため音声を変えております。)


「書面にして契約をされなかったのですか?」 (評論家Bさん)

 

「あーしてない、してない。

 確定申告に行ったら お姉ちゃんに『ヨイショ』されちゃて、

 その勢いで言っちゃったんだからさー」

(※プライバシー保護のため音声を変えております。)


「――魔術都市 エーヴェル――は、

 400年も前に解体された大帝国の首都ですが、

 その頃から生きておられた、という事ですか?」 (評論家Aさん)


「違うちがう!

 帰ってきたら、400年も経っていたんだよ。

 どうなってんだよ、作者さんはよー」

(※プライバシー保護のため音声を変えております。)


 ◇


俺は今、不思議な体験をしている。

地上に帰ってきたら――地上最悪の魔王として、教科書に載っていたのだ。

また、魔術都市 エーヴェルの “最強兵器” としても名を轟かせてもいた。


―― 俺。


核兵器をも超える古代兵器であり、

その威力は、おおよそ人類が到達不可能な破壊力として語られていた。


その兵器の真偽を証明するのが 浪漫 であるかのように、

歴史を語るには欠かせない‐伝説‐となっていたのである。



……やはり、点火後あのときの話から始めようか。


まず 第1射目は、失敗におわった。開けっ放しのドアが良くなかった。

変な抵抗を受けて、上空1000m付近から落下が始まったんだな。


( いやー 死ぬかと思ったわ )


急いで、第2射目を用意して 飛び立ったらさぁ。

ちょっと、発射角度に誤差が生まれちゃったんだろうよ。


そのまま、衛星に『ズドーン!』だよ。笑っちゃうよねー


この世界に、たまたま 衛星ルナ2つツー在ったから ラッキーだったけどさー

1つだったらさー 

惑星が崩壊してるレベルじゃん? ははははは。



つうかさー。


1週間も宇宙を漂って、

「帰ってきたら、居場所がありません」 って、そりゃないだろ (-_-;)


そもそも、、、



え? 隕石はどうなったのか?


衛星を砕いたときに流れた欠片デブリに当たって

砕けたんじゃないの。しらんけど。(;´Д`)



はい?


歴史上では、魔術都市の研究機関が主体となって、

世界征服をはじめた――?


知らんし。




え?


………おい、ふざけんなよ。

いや、俺のせいじゃないし!




「はぁ!?

 俺、宇宙人じゃないって!

 どっからどう見ても、人間だろう?!」 Σ(゚Д゚;)!?



「ですがね、あなた。

 このような形の宇宙船のことを何というか知ってますか?」(評論家Bさん)



そういって、俺の乗っていた「氷の塊」の写真を出してきた。


「こういう形をした乗り物を UFOって、いうんですよ!」(評論家Bさん)


「だからさぁ、それを広めたのは 俺だって言ってんだろう――」



その後、しばらく 激論が繰り広げられたのは 言うまでもない。


浦島太郎もこんな気持ちだったのかな?


おお JESUSッ!!



〇おしまい〇


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【完結】俺だけ “健康歩道” で レベルアップ !?~最強兵器と呼ばれた オッサン~ 越知鷹 京 @tasogaleyorimosirokimono

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