終章
新たな聖女伝説が生まれた戦国時代から時は経ち近未来化した現在。
夕日が差し込む教室で雪奈は室内の端で固まり話をしている千代達へと視線を向ける。
「それでね、今度皆で新しくできたクレープ屋さんに行こうよ」
「俺は甘いものは苦手だ」
「僕もパス。千代達だけで行ってくれば」
千代の言葉に忍と柳が即答で返す。
「えぇ~絶対。皆で行った方が楽しいと思うのに」
「そうですよ。布津彦さん達も誘って皆で行きませんか」
唇を尖らせる彼女の隣に立つ麗も促す。
「ふっ……」
小さく笑うと立ち上がりそちらへと向かう。
「ねぇ、榊󠄀の森の伝説って知ってる?」
『!?』
雪奈の言葉に驚く皆の顔を面白そうに見やり微笑む。
さあ、始めようか君達と紡ぐ新しい物語を……NextContinue
======
あとがき
作者ずっとこの構想を練っておりました。ラストが最初に繫がるというありきたりなあれね(笑)当然この時代に生きる千代達は過去の時代を生きた千代達とは枝分かれした未来の次元軸に生きている千代達なので雪奈の知っている友人達ではありません。でも終章から序章を読み返してみれば雪奈の不可思議な言動に説明がつくと思います。
これにて時を越えて廻り続ける輪廻転生の物語は幕を下ろしました。ですが、御伽噺は完結しても彼女達の人生の物語は終わる事はありません。どこかでまた雪奈と巡り会える事でしょう。
作中に登場したライチ、トーマ、晴義が何者なのか。また雪奈が見せられた幻影の過去とは何だったのかが気になる方は他サイトにて掲載されているこちら[story:411315390]をご拝読下さい。ここまでお付き合いくださいました読者の皆様誠にありがとう御座います。
巡る物語(うた)の世界で 水竜寺葵 @kuonnkanata
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます