閑話、動き出す物語
旧日本から
古びた
男はそれでも悠然と
空を鳥が飛んでいる。ただの鳥ではない、成人男性ですら丸呑みに出来るであろう巨大な身体に巨大なランスを思わせる鋭いくちばしを備えた
しかし、男は一向に怪鳥を恐れる素振りを見せない。どころか、怪鳥を
それを
筈だった。
しかし、血を流し
狐面の日本人は怪鳥に刺さった
「来たか、どうだった?
「いえ、
「そうか、
残念、というには男は薄い
しかし、男はそれでも狐面の日本人を深く
「で、だ……何か
男の言葉に、狐面の日本人は軽く
「良い報告と悪い報告の二種類がありますが……」
「では、まずは悪い報告を
実に楽しそうに笑う男。対する狐面の日本人は無感情な声音で続ける。
「では、旧アメリカで彼の竜王が
「なるほど?そろそろ彼等も
「というより、旧日本に彼女が居る事が特別なんでしょうね……」
「だろうな」
男は話しながら楽しげにくっくっと笑う。対する狐面の日本人は、やはり無感情のまま笑わない。
どうも、この
「で、良い報告を聞こうか?」
「はい、どうやらようやく”彼”が動き出したようです」
その言葉に、先程まで薄い笑みを浮かべていた男の様子がほんの
ぴくりと方眉が動き、その視線が鋭さを
「ほう、”彼”がね?文明崩壊より約千年か、ようやく
「はい、ようやく人類は
「ああ、ようやくだ———」
その言葉の意味は、誰にも分からない。しかし、どうやら誰も知らない
「ようやく、我らは真の救済へと動く事が出来る。ああ、ようやくだとも……」
彼の表情にはこれ以上ないくらいに戦意と
・・・ ・・・ ・・・
所変わって、旧■■■■———
大陸の上空を黒と赤が
空を駆けるドラゴンを相手取る人間は、あろう事か平然と空を
かなりの高次元で戦闘をする二者。だが、どうやら戦局は人間側に
「くっ、おのれ……王に近しい私がこのような
だが、そのドラゴン最大の一撃をあろうことか全身鎧は
続く全身鎧の一太刀が、ドラゴンの首を
それを見届けた後、全身鎧はそのまま
その場には、赤いドラゴンの
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