第2話 俺「よっしゃマヨネーズ作ったろ」

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こちらのページが参考になるかと思います

https://www.kewpie.com/education/information/how/


「というわけでマヨネーズを作ってちょっとお金を稼ごうかと思うんだけど」


 異世界から転生してきた男は目の前の騎士にいった。

 彼はいろいろあって教会に居候しているわけだが、たいして予算もない貧乏教会。

 手伝いや修繕は率先してやってるとは言え、さすがにお金を稼がない居候のままでは、ということで異世界から唯一持ち込めたスマートフォンでいろいろ検索し、金になりそうな商品であり異世界転生したらつくる定番(なのだろうか)であるマヨネーズをつくろうとかと考えた次第。


「いや、俺にそんなの聞かれても困るんだけど」


 しかしいきなり量産したところで売れるかわからぬ、ということで事情を知ってる騎士であるジャクソンに相談したのが冒頭の言葉である。


「よくわからないがそれって生のたまごを使うんだろ?食べたら腹を壊すんじゃないか?」

「それはたぶん大丈夫」

「なんでさ?」

「えっと、ちゃんと作れば酢の力みたいなやつで大丈夫らしい」


 一応検索はしたがその辺のリスクはよくわからなかった。


「らしいって、怪しい知識だなぁ。この間つくった、アイスクリームだっけ?砂糖と牛乳冷やしただけみたいな食べても大丈夫だろうってものならまだしも、そんなあやふやな知識で生の物を使って食い物作るのはダメだし領主様に使えてる俺の立場じゃ止めるよ。お前が食うんじゃなくて他人に食わせるんだぜ」

「そうかなぁ」

「大体君さ、マヨネーズつくったことあるの?」

「いやまぁ、ない」



「ならもっとダメだし売れねぇよ。素人が聞き齧った知識で食い物作って売るなんておっかないこと止めな。教会でただ飯くらいしたくないって志は立派だし応援してやるから金稼ぎたきゃ町でバイトでも探せよ。俺もいいの話があったら教えてやるからさ」



 そういったわけでマヨネーズ量産計画は計画の段階で中止となった。

 なお当人はしょうゆや味噌というのも考えていたが

「素人が発酵食品つくるのはヤバイ」

というレベルのことは人に相談しなくてもわかるくらいの分別が異世界に転生したあとにつくったこともないマヨネーズ作って一儲けという浅はかなことをいいだす男にもあったということだけは(当人の名誉のために)にここに書いておく

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