第101話
『ぽぽぽぽぽぽぽ』
「ふん!!!」
『ぽげぇえええええええ!?!?』
鬼塚健剛が拳を一振りすると、衝撃波がおこり、彼に襲い掛かろうとしていた八十尺様の頭部が砕け散った。
バラバラと脳漿があたりに飛び散り、ずぅうううんと音を立てて巨体が倒れ伏した。
頭部を失った巨大な死体が、ダンジョンの床に回収され、消えていく。
「くだらん……こいつも俺の拳に耐えられなかったか」
鬼塚健剛は、ダンジョンの床に沈んで消えていく八十尺様を見下ろし、退屈そうに息を吐いた。
鬼塚健剛は、今どき珍しいソロの探索者だった。
ダンジョンが地上に出現して間もないころならいざ知らず、現在ではソロでダンジョン探索に挑む探索者などほとんどいない。
特により深く危険な階層を主戦場としている下層探索者、そして深層探索者においては、ソロで活動しているものなどごく僅かと言って良いだろう。
いつ死んでもおかしくないような魔境に、安全マージンも確保できないソロで挑む者は、戦闘狂か、自信過剰者の二択に絞られる。
そして鬼塚健剛は、前者に該当する探索者だった。
彼は常に孤独であり、孤高であった。
これまで、強すぎるが故に一度もモンスターとの戦闘において苦戦したことがなく、ほとんどの戦いを拳一本でカタをつけてきた。
ほぼ全てと言っていい探索者が、ダンジョン探索の際は何かしらの装備を身につける中、鬼塚剣豪は、武器や防具を装備することなく、道着のみで探索に挑んでいた。
そしてそれにもかかわらず、その辺の深層クランと比べても遜色ないほどの功績を、たった一人で打ち立てていた。
ついたあだ名が武神。
鬼塚健剛だけには喧嘩を売ってはいけないというのが、当時の日本探索者界隈の常識だった。
「どこかにいないものなのか…俺の拳に耐えられるモンスターは……俺を満足させられるモンスターは…」
鬼塚健剛は悲しげにつぶやいた。
彼は戦闘狂だった。
自分より弱いものとの戦いには興味がなく、常に強者との戦闘を求めていた。
しかし、どのようなモンスターも彼の拳一本でカタがついてしまう。
一歩間違えば命を落としてしまうようなギリギリの戦いを求めてたった一人で未攻略ダンジョンの深層に潜ってみたは良いものの、今の所満足のいく敵には出会えていなかった。
このダンジョンはどうやら過去に、いくつもの深層クランが壊滅させられてきた危険なダンジョンだと聞いて期待していたのだが、今の所彼の拳に耐えられるモンスターは一匹もおらず、全てワンパンでカタがついてしまっている。
「こいつもでかいだけのデグの棒だったか…」
すでにほとんど死体が回収されて消え掛かっている八十尺様を見下ろしながら鬼塚健剛は言った。
深層第一層の終盤になって襲いかかってきた女の巨人のモンスター。
いきなり伸ばしてきた腕を殴り返して破壊してやると、起こったのか皮膚を高質化させて突進してきた。
鬼塚健剛は、そんな女の巨人にいつものように右拳を一発振り抜いた。
そして起こった衝撃波が、女の巨人の頭部を破壊し、一発のうちに絶命させてしまった。
いつもと同じあっけない終わり方。
鬼塚健剛は、図体だけであまりに弱い女の巨人のモンスターにガッカリしていた。
「つまらない…奥に行けばもっと強いやつと戦えるのか…?」
彼が求めるのはより強いモンスターとの戦い。
雑魚相手に無双するのが目的ではない。
拳一発で死んでしまうモンスターなど最初からお呼びではないのだ。
「先に進むか」
鬼塚健剛は、きっとこの先に自分を楽しませられるモンスターがいると信じて、歩みを進めるのだった。
「ん?なんだあいつは」
深層第二層に潜って一時間が経過した頃。
全くモンスターとのエンカウントがないことにうんざりしていた鬼塚健剛の前にいきなり現れたのが、首無し騎士のモンスターだった。
「なんだこいつは…?」
その奇怪な見た目に健剛は首を傾げる。
首無し騎士のモンスター……デュラハンは、カチャカチャと金属の鎧がぶつかる音を鳴らしながら鬼塚健剛に近づいてきた。
健剛は拳を振ろうとしたが、やめた。
相手の力も知らぬまま一発でカタが付いては楽しくないと思ったのだ。
「見せてみろ、お前の力を」
もしかしたらこのモンスターは、自分と互角に渡り合える強さを秘めているかも知れない。
そんな期待を持って、デュラハンの出方をまった。
「お?」
『……』
デュラハンが徐に上げた右手を鬼塚健剛に向けた。
その直後、健剛は自らの力が一気に半分程度まで減ったことを自覚した。
「これは…?」
負荷攻撃、のようなものだろうか。
体がやたらと重い。
全身に相当な負荷がかかっている。
「なるほどな」
『……』
鬼塚健剛は、これがこの首無し騎士のモンスターの能力なのだと理解した。
直接攻撃する力や守りを固める能力ではなく、この首無し騎士の力は相手に働きかけ、その力を弱めるものらしい。
「いつもお俺の……6割から5割と言ったところか…」
鬼塚健剛は自らの力が、デュラハンの能力によって半減してしまったことを悟った。
そして……心の底からガッカリした。
「くだらん。お前の期待外れだ。どけ、邪魔だ」
『……ッ!?』
鬼塚健剛は拳を振った。
いつもの2倍のパワーで。
ドオガァアアアアアアアアアアン!!!
衝撃波が起こった。
デュラハンは吹き飛ばされ、背後の壁に打ち付けられた。
そのままぴくりとも動かなくなり、やがて死体が壁からずり落ちて床へと回収されていく。
「完全に俺の力を封じたいのなら……せめてこれの10倍ぐらいの負荷をかけるべきだったな」
鬼塚は回収されていくデュラハンを見下ろしながら行った。
鬼塚は普段、全力の半分の力すら出していなかった。
これまで彼と戦ってきたモンスターは全て、彼の半分の力にも値しなかったのだ。
「くだらん……こんな雑魚と戦うためにおれ
はこんなところまで来たわけじゃないぞ」
未だ誰も最奥へ到達したことのない未攻略ダンジョンの深層。
かつて『白亜の王宮』や『灰色の駆除人』などといった名だたる深層クランが壊滅させられ、敗走させられたダンジョンだと聞いて期待してやってきたのだが、今のところ期待外れと言わざるを得なかった。
「連中はまさかこの程度の雑魚に苦戦していたわけではあるまいな?」
鬼塚はすでに半分ほど消え掛かっているデュラハンを見ながら退屈そうにため息を吐いたのだった。
ヒィイイイイイイイ!!!
キシェェエエエエエエ!!!!
ぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!!!!
「邪魔だ!どけ!!くだらん!!!雑魚どもが!!」
ドガァアアアアン!!!
ボゴォオオオオン!!!!
ズガァアアアアアン!!!!
ダンジョンに立て続けに衝撃音が鳴り響く。
モンスターとのエンカウントが極端に少なかった深層第二層が嘘のように、第三層に入ってから堰を切ったようにたくさんの深層モンスターが鬼塚健剛の元へ押し寄せていた。
「有象無象が……雑魚がいくら群れても同じことよ」
だが、そんな深層モンスターの群れも、鬼塚健剛にとってはただただ鬱陶しいだけだった。
いくらより固まろうが彼らに自分の拳に耐えられるような防御力など存在しない。
鬼塚は拳を連打し、迫り来る深層モンスターたちを特に確認もせずに粉砕しながら歩みを進める。
ヒィイイイイイイイイ
「くだらん。見えていないとでも思っているのか?」
霊体化の力があるレイスというモンスターも、近くに来て実体化してきたところで一撃で屠る。
背後から襲いかかってきたレイスの一瞬の実体化の隙をついて、健剛は裏拳を放った。
『ヒッ……』
レイスは一撃で爆散し、透明の死体となって地面に転がった。
「はぁ……無駄に小賢しいだけの雑魚が…」
健剛はため息を吐いて先へと進む。
「む…?」
不意にぴたりとモンスターの群れが止まっ
た。
悪寒が健剛の背中を撫でる。
「ーーーー!?」
何かが来る。
そんな予感がした直後だった。
ドガァアアアアアン!!
「なっ!?」
衝撃波が突然健剛の体を襲った。
予期せぬ攻撃に健剛は吹き飛ばされ、ダンジョンの壁に激突する。
「ごふっ!?」
ダンジョンに潜って初めてと言っていいまともな攻撃をくらい、健剛は衝撃を受けた。
ぴょんぴょんという、うさぎが跳ねるようあ動きと共に暗闇から現れたのは、顔にお札が貼られた奇妙なモンスターだった。
「な、なんだあいつは…」
健剛は、口から流れる血をぺっと吐き出して、未だ衝撃から立ち直れぬままに構えをと
る。
ぴょんぴょんと跳ねながら近づいてくるそのモンスターには、顔がなかった。
ひらひらと揺れるお札の下にあるのは能面。
服は、大陸発祥のようなものを身につけてお
り、両手を前に突き出している。
奇怪な見た目、奇妙な動きで近づいてくるそのモンスターは、かつて健剛が感じたことのないほどに強者の雰囲気を身に纏っていた。
「こいつは……」
ニヤリと鬼塚健剛が口元を歪めた。
ようやくだ。
ようやく自分と互角に渡り合えるモンスターと出会えた。
先ほどの衝撃波。
威力は、健剛が放つそれと遜色ないほどだった。
つまり実力はほぼ互角。
この奇怪で奇抜な謎のモンスターとなら自分は全力のぶつかり合いができる。
「待っていたぞ。お前のようなモンスターを!!!」
健剛は歓喜した。
ずっと待ち望んでいた強者との戦い。
この戦いを乗り越えた先に、武人としての新たなステージが待っている。
そう考えると居ても立っても居られない。
「いざ尋常に勝負…!!」
『……』
モンスターは、まるで健剛との邂逅を喜ぶかのようにぴょんぴょんと飛び跳ねた。
「ふん!!!!」
『…!』
その直後、両者が同時に拳を放つ。
ドゴォオオオオオン!!!
ドガガガガガガガガガガ!!!!
二つの拳から生まれた衝撃波が、二者の中間地点でぶつかり合い、拮抗する。
武神と呼ばれた男、鬼塚健剛と、深層モンスター、キョンシーの戦いの火蓋が切って落とされたのだった。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
それから半時間後。
そこには体力を半分以上使い果たし、肩で息をする武神,鬼塚健剛の姿があった。
『……』
ピョン…ピョン…ピョン…
奇怪なモンスター……キョンシーは未だ健在だった。
「なかなか…しぶといやつだ…」
健剛が憎々しげにそう漏らす。
ここまで正面からの拳と拳のぶつかり合いが続いていた。
鬼塚とキョンシーのパワーはほぼ互角。
いくつもの衝撃波がぶつかり合い、ダンジョンの壁や地面や天井を削った。
そのおかげで二人が戦闘を始める前と比べて、ダンジョンの通路は2倍ほどに広くなっている。
鬼塚は、体力をすでに半分以上消耗した上に、余波で道着はボロボロになっていた。
かつて一匹モンスターにこれほど手間取ったことも、怪我を負ったこともなかった。
目の前の奇怪な武闘派モンスターは、間違いなく鬼塚がこれまで出会ってきた中でいちばんの強敵だった。
「お前も……大体半分程度は消耗した頃か…?」
健剛は荒くなった息を整えながら、キョンシーを見据える。
キョンシーは、未だ出会った時のようにぴょんぴょんと軽やかな動きを見せているが、しかし健剛同様それなりに消耗しているはずだ。
二者の実力はほぼ互角。
つまりこのまま互いの限界まで戦った場合、どちらが勝つかは五分五分といったところだろうと、健剛は考えた。
「仕掛けるか?」
このまま正面から撃ち合いを続けても、体力の限界が訪れるまで勝負はつかない。
それならば、まだ体力があるうちに何かこちらから仕掛けるのが合理的だ。
「はっ…小賢しい。この俺ともあろうものが、随分と弱気になったものだ」
健剛は自分のそんな考えを鼻で笑う。
自分は武人だ。
正々堂々、の精神を重んじる道を歩むと決めた。
策略、搦手は卑怯者の取る手段。
これは誇り高い武人同士の戦い。
であればその決着の方法は正面からの殴り合い以外にあってはならない。
「こい…!!心ゆくまで全力でぶつかり合おうぞ…!!!」
健剛はそう吠えて、キョンシーを見据えた。
キョンシーの方も、了解したと言わんばかりにぴょんぴょんと飛び跳ねている。
「はぁ!!!!」
『……!』
ドガガガガガガガガ!!!!
再び衝撃波と衝撃波がぶつかり合う。
鬼塚健剛とキョンシーの第二ラウンドが、幕開けたのだった。
「ぐ……体が…」
鉛のように重くなった拳を、健剛は憎々しげに睨みつけた。
あれからさらに一時間ほどが経過した。
健剛は自らの信条に従って、キョンシーとの正面からの殴り合いを続けた。
体力が限界に近づいても、決して絡め手には手を出さず、ただ武人として誇り高く戦った。
そして……敗れた。
「くっ……そちらの方が一枚上手だったか…」
『……』
ピョン…ピョン……
すでに体力が限界を超えてしまった健剛に対して、キョンシーは未だ動ける力を残しているようだった。
もちろんキョンシーの方も相当追い詰められたに違いない。
だが、ほんのわずかに体力、防御力の点でキョンシーの方が上手だったのだ。
結果、健剛は正面からの戦いで削り負けして、生まれて初めて膝をつかされる羽目になった。
健剛は生まれて初めて『敗北』を経験したのだった。
「くっ……これが敗北か……悪くない…」
健剛はフッと笑った。
これも悪くない幕引きだと思った。
武人の最後に相応しい誇り高い戦いだった。
「なぁ、お前のそう思うだろう?」
モンスターと人間。
言葉は通じなくとも戦いを通して心は通じ合えた気がする。
そんなことを思った健剛は、キョンシーにそう語りかける。
『クケケケケ…』
「え…?」
キョンシーが不意に笑い声を上げた。
『クケケケケ』
「…?」
能面に口はない。
しかしその体のどこからか、小馬鹿にしたような笑いが発せられる。
『クケケケケ』
「お前……」
健剛がキョンシーに向かって手を伸ばしかけたその時、キョンシーがくるりとターンした。
そしてダンジョンの通路の向こう側に向かって拳を一振り、放って見せた。
ボッ!!!!!
「は…?」
次の瞬間、キョンシーの目の前にあった空間が一瞬で消失した。
『クケケケケ』
いや、それは健剛の動体視力が追いつかなかったが故の錯覚だった。
キョンシーの拳が放たれたと思った瞬間に、音が消失するほどの衝撃波が発生し、ダンジョンの通路を形作っている岩が一瞬にして粉々になり、吹き飛んでいったのだ。
通路が大幅に削れ、巨大な空間ができた。
結果としてそれが、空間が消失したように健剛の目に錯覚させたのだ。
「お前…その力…」
健剛は呆気に取られた。
『クケケケケ』
キョンシーが今はなった拳は、先ほどまで健剛に対してはなっていた拳を遥かに凌ぐ威力があったからだ。
「お前…まさか手加減を…?」
『クケケケケ』
キョンシーが健剛を小馬鹿にしたように笑う。
健剛はその瞬間完璧に理解した。
どうやら自分はこのモンスターに手加減され……弄ばれていたらしい。
最高の相手だ、互角の戦いだと盛り上がっていたのは自分だけで、キョンシーは最初から倒そうと思えばいつでも自分を倒すことができたのだ。
そのことを今、健剛は完璧に理解したのだった。
「そん、な……」
ガラガラと音を立てて何かが崩れていく。
今まで自分が積み重ねてきたものが、全て無に帰したかのような消失感が健剛を襲った。
『クケケケケ』
「一思いに…やってくれ…」
もはや健剛の死は確実だった。
もとより負ければ死を選ぶ覚悟だった。
みっともなく背中を見せるつもりはなかった。
だが、今はもう何もかもがどうでもいい。
武人として、逆立ちしても勝てない相手がいることを知ってしまった。
今までの自分は単に身の程知らずなだけだったのだ。
この世の中にはどんなに研鑽を積もうともかなわない敵がいる。
そのことを知ってしまい、健剛は生きる意味を見出せなくなったのだ。
「殺してくれ…一撃で…」
健剛は膝をつき、キョンシーを見上げた。
『クケケケケ』
キョンシーがぴょんぴょんと飛び跳ねながら、小馬鹿にしたような笑いを漏らす。
ボッ!!!!
健剛の見えないスピードで、拳が放たれた。
健剛の左肩が一瞬にして消滅する。
「ぐああああああああ!?!?」
激痛に健剛が絶叫する。
ぶしゃああと鮮血が飛び散り、健剛の全身が意思に反してびくびく痙攣する。
「ど、どうして…?」
健剛は口から泡を吐きながら、キョンシーを仰いだ。
『クケケケケ』
能面の顔に、表情はない。
しかしもしそこに口があったのなら、その口元は嗜虐的な笑みの形に歪められていただろう。
キョンシーは、健剛を殺すのを楽しんでいるのだ。
ボッ!!!!
「ぐぉおおおおお!?!?」
今度は健剛の右足が消滅した。
痛みに、健剛はのたうち回る。
『クケケケケ』
それを見たキョンシーは、楽しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「痛い痛い痛い痛い痛い!?」
脳が痛みを処理しきれずにびくびくと全身が痙攣する。
常人ならすでにショック死してもおかしくないような怪我なのだが、健剛の武神としての生命力が、彼の命を繋ぎ止め苦しみにつながっていた。
「殺してくれぇえええええええええ」
健剛は地獄のような痛みに悶え苦しみ、殺してくれと懇願するがキョンシーは、そんな健剛を弄ぶようにじわじわと少しずつその体を破壊していった。
「ひぃ…あぁ…ひぃ…うぅ…ぉおおおおおおおおおおおおお…」
武神の泣き叫ぶ声がダンジョンに響き渡る。
涙を流し、泡を拭き、赤子のように泣き叫ぶその姿のどこにも、もはや武人としての誇りなど存在していなかった。
『クケケケケ』
鬼塚健剛が死に、誰もいなくなったダンジョンにキョンシーの笑い声が響き渡る。
最強と呼ばれた武神、健剛はキョンシーの前に呆気なく敗れ、誇りを蹂躙されて死んだ。
『クケケケケ』
キョンシーの、死者を嘲笑う声がダンジョンの暗闇に溶けて消えていった。
そしてそれから6年後。
「お?なんだあいつ」
『クケケケケ』
ピョン…ピョン……
史上最強と謳われたダンジョン探索者兼配信者、神木拓也が、キョンシーと相見えた。
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