第9話
峻希には一年及ばなかったが、雄哉も夢であった日本一に輝き、最初に決めた目標を達成することができた。しかし、二人はこれで終わりではなかった。二人には新たな目標もできた。
それは、「ボッチャで世界一になり、まだ知名度が低いボッチャを日本中に広める」こと。
その後の大会でも二人は優勝を重ね、翌年には、日本を代表するトップ選手になっていた。
そして、長年ボッチャのトップ選手として活躍している沼田絵梨選手、秋風珠実選手とともに四人で、「ボッチャワールドカップ」の団体戦に挑むことになった。
まさか、雄哉の憧れ、沼田選手とともに団体戦に出場できるとは。雄哉の興奮は止まらず、大会前のリラックスタイムでは、サインをもらうことに成功した。雄哉の一生の宝物となるであろう・・・
今回のワールドカップ。二人にとっては初めての世界の舞台で、国際経験がない分、経験豊富な相手には劣ると予想されていた日本チームだったが、二人のプレーは世界の舞台でも健在。次々と世界の強豪国を破っていった。
決勝では惜しくも敗れたものの、チームは準優勝という結果を残した。日本が国際大会で銀メダルを獲得するのはこれが初めてだった。
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