第3話 初めてのリワード
第3話 初めてのリワード
■17 10-1+8
☆19
♡17/2
10
7
@本文
野営地で一泊。
夜が明けて、薄暗いうちから、馬車で移動。
吹いて来る風が気持ちいい。
今は田園地帯が続いている。
街はすぐそこだ。
丘を越えたら、城壁に囲まれた街が見えてきた。
今日からこの街で暮らすんだ。
ワクワクが抑えきれない。
門をくぐる時は何となく緊張した。
犯罪を犯したわけじゃないのに、変な気分だ。
街の中は石畳みの道。
雨が降ってもぬかるみが出来ないのは良い。
都会に来たという気になる。
街に着いたので、通知をみる。
『あなたの作品をフォロー』の表示に、8人の新しい表示がある。
9枚の銀貨が落ちる。
あれっ、一昨日10人で昨日が8人だから、18人のはずなのに、17人しかいない。
1人フォロワーが減ったようだ。
財布の銀貨も1枚が消えている。
悲しいけど飽きられたんだな。
減ってしまったものは仕方ない。
『エピソードに応援 第1話』の新しい表示は、4人だ。
『エピソードに応援 第2話』の新しい表示は、7人だ。
『作品に☆レビュー』の新しい表示は、3人だ。
『エピソードに応援コメント』という通知がある。
続いて『第2話 荷馬車の上で - バードの人生』とあって、それからコメントがある。
『ありがとうございます。頑張って生きます』と返しておいた。
みんな、ありがとう。
昨日のカキヨムでの成績は。
フォロワー17。
☆20。
♡17/2。
獲得PV48。
累計PV63。
広告表示は41PVでアドスコア37。
そして嬉しい事に2リワードの表示が。
やった初リワードだ。
たった2リワードだけど嬉しい。
リワードは何に使えるんだ。
そう思った時に、1円というのが表示された。
これ1枚1リワードみたいだ。
2リワードで交換できる物はない。
やってみよう。
ぽとりと銅貨より小さい硬貨2枚が、荷台の床に落ちた。
銀色しているから、銀貨だと思ったら、拾ってみるとやけに軽い。
損した気分だ。
当分これしか交換できない。
換金したいが、高く売れるだろうか。
骨董何でも買い取りの看板があったので馬車から降ろしてもらった。
「ありがと」
荷馬車がキャベツを売り行くので離れていく。
当分帰れないと思うと、何となく寂しい。
「うしっ!」
両手で挟む様に頬を叩いて気合を入れる。
買い取り屋の扉を引くと、チリンチリンとベルの音がした。
婆さんがカウンターに腰かけている。
「いらっしゃい。売りかい。買いかい」
「これを売りたいんだけど」
俺は1円2枚をカウンターの上に置いた。
婆さんは1円を1つ摘まむと驚いた顔をした。
「高いのか?」
「分からん。分からんのは滅多にない。【鑑定】」
「でどう?」
「急かすでない。未知の金属だという事が分かった」
「やった。大儲けだ」
「喜んでいるところ悪いが、買い取りは出来ない」
「そんなぁ」
「店に置いて売れたら、売値の半分を払うというのでどうだい?」
それで良いかな。
1円は無い物と思おう。
それならがっくりも来ない。
カウンターの脇に能力鑑定承りますと札がある。
俺の思惑は能力鑑定で一杯になった。
♡と☆の謎が解けるかも。
「硬貨はそれで良いよ。能力鑑定をやってよ」
「まいど。銀貨1枚だよ」
銀貨を渡す。
「【鑑定】。ふむ、スキルはカキヨム。レベル20だね。素の能力の8割増しといったところさね。魔力が17/2だ」
おおっ、☆はレベルか。
♡は魔力だ。
魔力を持っているのは魔法スキル持ちしかない。
でないと力の持ち腐れだからな。
俺が魔力を使うのには魔法スキルを得る必要がある。
「魔法スキルのスキルオーブっていくらぐらいかな?」
「いくらってそりゃ、金貨100からだね」
スキルオーブは、ダンジョンのボスを倒すとまれに獲得できるらしい。
スキルを新しく覚えられるのだから高価なのも納得だ。
「ありがと」
「ほら、謎の金属の受け取りだ。なくすんじゃないよ」
受け取り伝票を貰った。
それにしても、レベルアップ・スキルと同等の能力か。
カキヨム・スキルの事を少しがっくりなんて言ってごめん。
この国のレベルアップ・スキルの持ち主はSランクと聞いている。
物凄く希望が湧いてきた。
カキヨムで近況ノートを選んでみた。
近況ノートはありませんとある。
新しい近況ノートを作成とあった。
選ぶとタイトルと本文がある。
近況を書くのか。
まずは挨拶からだな。
タイトルは『カキヨム始めました』
本文は『初めまして、バードです。バードの人生という作品を書いてます。よろしかったら読んで下さい』
公開っと。
続いて新しい近況ノートの作成を選んで、『2リワード獲得しました』とタイトルをして『初リワードです。読んで下さりありがとうございます。これからも応援よろしく。』と書いた。
こんなんで良いのかな。
近況ノートにはPVはないらしい。
その代わりに『いいね』がある
いいね貰えるように頑張らないと。
ここまでの事を『第3話 初めてのリワード』というエピソードタイトルで記した。
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