第14話 《竜の瞳》に仲間が増えた
ルランとクリスが戻って来てリドルとミクは着替えた。うむ!冒険アニメに出て来そうな感じだ。良いぞ。
ルラン達がギルド長に知らせに行ったところ、早めに連れてこいって言われたと。
二人とも冒険者になれる年齢だから良いなぁ。クネクネめー!
ルランにミクの喉の状態を伝えてリハビリに付き合ってほしいって言えば、ミクがルランによじ登ってふんふんと匂い嗅いでまた俺のとこに戻って来た。
「ツバサがお気に入りだねー。可愛いねー」
頭を撫でられて目を細めて耳がぴくぴくしてるからルランが嫌いではないらしい。
リックたちが相談して、ギルドには明日行くことにしたらしい。
今日の寝床はどうすんだ?って話になった。ミクが離れんから。
結局ミクはめっちゃ抵抗したがリドルが「めっ」ってしたら、しょんぼり納得した。
そんなで止まるならもっと早く・・・。
部屋に戻って、リックとベッドに潜り込んで、
「今日は大変だったな?」
苦笑いでヨシヨシされた。
「リックたち助けてくれない!!」
思わず苦情を言ったよ?
「すまん、害意が全くなくてわからなかった」
Aランクでも反応できない弾丸ってミクはどんなスピード出せるんだよ?
「しかも結界にも異常がなかったし、クリスの感知にも引っ掛からなかったんだ」
ミクがSランククラスのスキル持ちなのかな?あとで鑑定かけたろ。
『ヒールかける前にやれば良いのに』
そんなん慣れてないのに気が回るわけないだろ?ヒョウガ~!
何となくムカつきすぎてリックの腹をボフボフした。さすが冒険者の腹筋。ダメージが全くなさそうだ。
寝てる時にデスデースソース垂らしたろうかな?
色々悪巧みをしてみたけど体の欲求に負けて寝た。
よく考えたらリックの部屋にソファか小さいベッド入れて貰えば一緒に寝なくても良かったんじゃ?って気がついたんだよねー。
もう慣れたから良いけど。
翌朝、名○屋モーニングセット風でトースト、ゆで卵、茶碗蒸し、サラダ、ヤク○トで出したら、いつも朝ご飯食べないヤツも起きて来た。
あんこや苺ジャム、林檎ジャム、マーマレドも瓶ごと出しといたら、クリスとハートが全種類で、サイラスがマーマレドを確保したいっていうので、リックが外に持ち出し禁止って言って約束させて。どうせ家の中ならいつでも食べれるから良くない?って言ったら小腹空いた時用って。
とりあえず山盛り出して欲しいだけ取ってもらい、キッチンにもいつでも使えるように棚を増やすっていうので調味料とかも一通り出しておいた。
茶碗蒸しはルランがふにゃっと笑顔で食べてたから、冷蔵庫にストックを入れてガルムに湯煎の仕方を伝えた。
リドルとミクは無言で食べ続けてる。昔実家で飼ってた福丸(わんこ)みたいだ。
みんなを送り出して棲家でまったりしようと思っていたのに、ミクに離して貰えなくて結局一緒に出掛けた。俺とミクはガルムに抱き上げられて。
ギルドに入れば、《竜の瞳》勢揃いなのをみて冒険者達が大騒ぎ。俺もケモ耳二人も大注目されてる。
受付にいた人が慌てて二階に案内してくれた。
ギルド長のジャックとみんなが話してるうちに二人を鑑定してみた。
リドルはちょっと衰弱気味だけど結構基礎レベルが高いの獣人だからかな。
きちんと成長したら結構強いんじゃないかなぁ。身体強化、俊敏、剛腕のスキルがある。
ミクはリドルよりは少し低いレベルなんだけど、瞬発と魔法無効化と気配隠蔽を持ってる。
暗殺特化なんでは?やべぇ。
『こいつら獣人だから基礎がすごいのは普通だが、ミクのはかなり特殊だぞ』
こんな良い種族を有効活用できない国なんてバカじゃん。
『逆に支配層になられたら困るんだろうな』
ふーん。まぁ人間同士でも争うんだから仕方ないのかなぁ。
ジャックもやばい認識をしたのか結局ギルドでリドルとミクを保護しようって話し合ってたけど、ミクがまだ上手く話せないのに俺から離れたくないって訴えて。
リック達は棲家に女性は受け入れないと決めていたらしいけど子供だし仕方ないって。
リドルもミクも体が健康になったらCランクレベルは余裕だろうって事で冒険者登録も完了。
Fランクからだけどすぐ戦力になれるって。
《竜の瞳》に見習いとして迎えると決定した。
いきなりAランクのパーティに入れちゃうの?ってビックリしたら、リドル達が希少過ぎて、保護も指導も兼ねてと基本みんなが世話好きだからだって。
俺も一緒にFランクにならして欲しいよ。
て言うか、俺ミクにベッタリ張り付かれて暮らさなきゃなの?
いくら女の子相手でもあんまりベッタリは嬉しくないんですがー?
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