第4話 Aランクのイケメンは仲間もカッコいい!!
棲家に戻る途中に食料とついでに俺用に雑貨や服を買ってくれた。
「その服のレベルはこの町じゃ無理だが着替えは要るだろう?」
って男前ー!服にはこだわりないしただただ有難いよ。
「あいやちょうー」
こっくんと頭を下げるとリックもガルムもガシガシって頭撫でてくれる。
棲家に着いたらなんかモサっとした寝起きの人が2階から降りてきた。
「お帰りー。サイラス・・・隠し子いたの?」
ふお?
「なんですか?私は女性は大好きですけど不誠実な真似はしませんよ。みんな等しく愛らしい。避妊は完璧です」
ん?無茶苦茶いい事言ってるようでイカーン!悪い男だ!リア充だ!
「完璧な避妊なんて無いけどね~、そのうち刺されるよ~ねぇー?」
モサっとした人が俺を撫でてくれるとリックが
「コイツはツバサ。一応ウチ預かりで俺が保護者。んでこっちはクリス。うちの魔法使いで防衛、付与、攻撃なんでも出来るぞ」
ふおおお!!出来る人だ!!!!
キラキラした目で見てたら、クリスの髪で隠れた顔が隙間から見れて、無茶苦茶可愛い系イケメンだった。
俺とヒョウガを一緒に抱き上げて、
「可愛いのが増えるのはいいな。ここはむさくるしい」
「お前、そのカッコで今一番むさいわ!」
リックに突っ込まれてみんな笑う。なんか大学のサークル仲間みたいでいいな。
他のメンバーは出てるらしくてガルムがご飯作り、クリスがお風呂、サイラスは町に出るって事で、リックは部屋は俺と一緒なって買ってきた雑貨と俺を持ち上げて2階に。
「もう少し大っきくなったら1人部屋に代わろうな」
ベッドが一つなんですけど?良いのかな?
知り合ってすぐなのになんかすごいな。
「お前、なんかワケアリなのはわかってる。無理に言うこともない。だけどガキなんだから助けがいるときは頼れば良い。何もなきゃ気楽にしてればいい」
頭をポンってして部屋を出ていった。
何から何までカッコいいじゃん。前の世界の俺より全然若そうなのに。
カッコよくて中身も良いやつで。
俺チート貰ってなんとなく楽しく冒険って思ってただけなのに、人に助けてもらってやっと生きれる5歳児なんだぜ。
俺カッコいい~ってなれない。
そういえば森でエイミーたちにすぐ会っちゃったから、チートの確認してなかった。
ステータスオープン!
_______________________________
ツバサ 5歳8ヵ月 神人族
LV 32/100 職業 / 未定
出身国 xxxxx 家族 xxxxx
体力 35/100 魔力 ∞
攻撃力 437/1000 防御力 834/1000
運 100
魔法属性 火 lv8 水 lv7 土 lv7 風 lv5 光 lv6 闇 lv5 雷 lv10
スキル 鑑定 調薬 隠蔽 MAP 転移
無限収納(温冷蔵時間停止)
加護 愛と調和の女神 エレミア(寵愛)
雷と狩猟の神 エンファス
時空の神 ライオウ
従魔 雷獣 ヒョウガ
________________________________
ん!なんか凄そう?
チビだから成長の余地を作った感じ?
って言うかクネクネの寵愛は嫌だ!
って!!無限収納ーーー!フル装備じゃん!ありがと~エンファスさま~!!
あれ?ライオウさまに頼むって言ってたやつだっけ?ありがとう~!ライオウさま~!
なんかよく分かんないけど感謝の祈り!!
『中身も確認したら?』
ヒョウガに言われて確認。ぽわんってボードが切り替わってびっくり。
タブレットみたいにタスクバーとか出てきて。
洋服と武器防具、前によく好んでいた食べ物や菓子類、見たことのあるだけのもたくさん入ってる。
これは嬉しい。
こんなに至れり尽くせりなのに、食べ物、調味料、菓子類、飲料、酒は無限に追加可能。って言うか使った分自動補充って。
メールボックスにマークが付いていたので開くと
『ライオウに頼んで奮発してもらったよ、食べ物が合わないのは辛いからね。どうしても欲しいものが出てきたら出来る限り対応するからメールで教えてね。美味しいものが有ったらお供えしてくれると嬉しいな。エンファス』
ふおおおおおお!!!すごいいい神!!
何がお好きかわかりませんがいっぱいお供えしますからぁ!!!!!!!!
取り急ぎ、エンファスさまとライオウさまに大吟醸とブランデー各種、缶ビール2ケース、おっぱいチョコとピーナッツをば。
5歳児に酒の項目つけるって言うのはそう言うことですよね?俺、空気が読める万年平社員です!
ついでにあげないと拗ねそうなクネクネにはデスデースソースとキャロライナリーパーmix極ソースを捧げよう。
あとヒョウガには人間用はあげちゃいけないのかな?って思ったからちょっと豪華な和牛肉出しといた。いっぱい助けてくれたからね。
むっちゃ美味しそうに食べてるから良かったって眺めてたらリックが戻ってきちゃった。
「・・・それはどこから?」
んん、やっばい。
この部屋にはもちろん冷蔵庫的なものはないしリックも置いていた記憶なんてあるわけないわけで。
「・・・マジックバッグに入ってちゃ・・・」
「いや、なんで生肉入れてんだよ?」
デスヨネー。
「って言うかマジックバッグ持ちかよ。それ外で言うなよ」
はぁーって息吐き出して俺を抱き上げると
「飯だ。とりあえず飯出来たから降りるぞ」
ガルムがエプロンっぽいものして料理並べてて、黒髪の爽やかなイケメンが座ってたので他のメンバー帰ってきたのかと思ったらクリスだった。
「やほー、ギャップのある男前だよー」
詐欺っていうかテンプレって言うかもうズルいよね。俺もイケメンがいい。
ガルムのご飯は大味だった。お肉中心で。お肉ゴロゴロスープ、焼いた肉。パン、酒のつまみにチーズとハム。男ばっかだとこんなかな。
俺、独身一人暮らし割と社畜でコンビニ飯とインスタント麺信者だったけど、学生時代におかんとばぁちゃんが「今どき飯も作れん男はカスじゃ」って、一通り叩き込まれて。姉ちゃんにピザ生地揉め~メレンゲ泡立てろーとかとにかく菓子作る腕力のいる部分を手伝わされて。まぁなんとなくそこそこ作れる。
人に作って貰う飯は嬉しいけどちょっと肉肉し過ぎ。改善したいな。
でもこのぽよぽよの小さい手がやれるかね?
まぁどんなご飯が普通か調べるべきだから、外で観察して決めよう!
外出してもらえるかなー?って肉を頬張ってたらそのうち寝落ちしてた。
意識は大人なのに体は子供のそれなりの体力らしい。
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