第32話 冬馬さんのこと

「――あ、そうだ。透さん。これ」


 エレベーターで10階に到着すると、俺は袋を透さんに手渡す。


「何?」

「おみやげ。駅前のケーキ屋で何個か、見繕ってきたんだ」

「そんな。気を遣う事なんてないのに……。でもありがとう。それじゃ夕飯の後に食べよっ」


 玄関に入ると、香ばい匂いがした。


「おー、いい匂いっ」

「ふふ」


 廊下を抜けてリビングダイニングに入る。


「座ってて」


 透さんはキッチンに入り、準備をはじめる。


「手伝おうか?」

「隆一君はお客さんなんだから座ってて」

「いや、さすがに何もしないのは……」

「うーん……。それじゃあ、お皿を並べてくれる?」

「任せてっ」


 透さんはフライパンのフタを取ると、綺麗な焼き目のついたハンバーグを皿に盛りつけ、もう一つ、コンロにかけていた鍋からすくったデミグラスソースをかけていく。

 焼き目のついたハンバーグにかかった、とろりとしたデミグラスソースの香ばしい匂いが食欲を刺激する。


「デミグラスソースまで手作り!?」

「市販品にちょっと手を加えただけ」


 そしてボールに盛りつけられたシーザーサラダ。

 俺は渡されるお皿をテーブルに並べていく。


「隆一君。ご飯の量はこれくらいで大丈夫?」

「うん。ありがとう」

「おかわり欲しかったら言ってね」


 ということで、透さんと向き合うようにダイニングテーブルに着く。


「「いただきます」」


 手を合わせ、早速、箸でハンバーグを切る。透明な肉汁がこぼれた。

 俺は大きめに切ったハンバーグを頬張る。


「どう?」

「美味しいよ!」


 デミグラスソースが肉のうまみを引き立てて、市販のハンバーグなんかよりもずっと美味しい。


「良かった」

「心配しなくても、透さんの料理のうまさはカレーやお弁当でよーーーーく分かってるから」

「カレーは誰が作っても同じように作れるけど、ハンバーグは焼き加減とかが意外に難しいから……うまくいって良かった」


 透さんもハンバーグを頬張る。


「うん、我ながらうまく焼けてるっ」

「やっぱ透さん、すごいよっ」

「ちょっと隆一君。やめて。そんなに褒めても何も出ないから……」

「そういうつもりじゃないけど、尊敬する」


 食事を終えると、透さんが皿を片付け、洗い物をはじめる。


「手伝うよ」

「大丈夫。食洗機だから。ソファーに座ってて」

「あ、うん」


 座って暫くすると、透さんがアイスティーをケーキと一緒に出してくれる。透さんはホットだ。

 ケーキは全部で4つ買ってきたのだが、皿にはそれぞれ2つずつケーキが載っていた。


「これだと静ちゃんの分が……」

「静のことは気にしないで。いないのが悪いんだから」


 透さんはモデル並に長い足を組みながら、チョコレートケーキを食べる。

 食後のまったりとした時間。

 前回と違うのは、静ちゃんがいないこと。完全に2人きり、だということ。


「んー、ケーキ食べるの久しぶりだから、余計に美味しいっ」

「え、そうなの?」

「? なんで驚く? そんなケーキ好きに見える?」

「だって透さん、バレンタインやホワイトデーのお返しも手作りするんだよね。それから静ちゃんの誕生日にケーキを焼いて上げたり……」

「あれ、その話したっけ?」

「静ちゃんから聞いたんだ」

「もう。余計なこと言って……」

「余計じゃないよ。すごいと思う。バレンタインデーでチョコもらった人たち全員に返してるんでしょ?」

「もらいっぱなしっていうのは申し訳ないからってだけ」


 透さんは照れくさそうに笑った。


「バレンタインデーはまあ、そういうイベントを楽しみたいって気持ちもあるから手作りだし。ホワイトデーのお返しに関しては、トリュフチョコもそこまで手のかからない作り方だし」

「でもこの話を聞いた時、透さんの人気の理由が分かった気がした。そりゃ男の俺たちより人気あるよなって」

「からかわないで。そんなことで褒められてもちっとも嬉しくないんだからさ」

「からかってないよ。本心だから」

「他に静とは私に関してどんな話をしてるの。すっごく気になるんだけど」

 透さんにじーっと見つめられると恥ずかしくって、思わず目を反らしてしまう。


「あ、まだ何かあるの?」

「まあ、なくはない……かな?」

「教えてっ」


 透さんが前のめりになる。シャツの首回りが少したわんで、綺麗な鎖骨のラインが、目にとびこむ。


「……帰り道に待ち伏せしてた静ちゃんの同級生に壁ドンして欲しいって言われた、とか」

「! そんなことまで……っ」


 透さんは頬を染める。


「ち、違うのあれは……その、大人しく帰ってもらうためにしただけだからっ。私だってびっくりしたし、最初は断ろうと思ったんだけど、静も一緒にいたから、ね? 断って、面倒なことになってもいけないって……思ったから」

「だ、だよね」

「信じてないでしょ」

「そんなことは……」

「だって、さっきからぜんぜん目を合わせてくれないし」

「それは……」

「それは?」


 俺はごくりと唾を飲み込んだ。


「透さんからじっと見つめられて、照れちゃって……」

「あ……っ」


 透さんは反応に困ったように目を伏せて、ソファーに深く座り直すと一心不乱にケーキを口に運ぶ。

 俺も何となく気まずくってチーズケーキを食べた。

 しばらくリビングにはフォークとお皿の触れあう音だけが響く。

 その時、テーブルに置いてあった透さんのスマホが着信を伝える。


「っ!」


 俺たちは同時に反応してしまう。


「あ、私のスマホ……」


 透さんがスマホを確認した直後、その表情がかすかに陰った。


「透さん、どうかした? もしかして静ちゃん?」


 静ちゃんをかばった手前、不安が胸の内に芽生えてしまう。

 透さんがLINEの画面を見せてくれる。


『お姉ちゃん、楽しくやってるから心配しないでー!』


 メッセージと一緒に送られてきた写真は、静ちゃんの自撮写真。

 場所はおそらく友だちの部屋だろう。

 画面には丸いローテーブルの上に広げられた教科書や参考書、そして静ちゃんの他にも二人の女の子が映っていた。

 

 画像の端っこにマンガの単行本がちらっと映っているのを発見した。

 なるほど。やっぱり勉強はしてないか。まあ、友だちと集まったら、生真面目に勉強だけ、なんてありえないよな。


「楽しそうだね」

「喜んでないわけじゃないの。ううん、喜んでる。私の判断じゃなくって、隆一君の判断が正しかったってことを考えてて……。今日、隆一君が来なかったら、静が友だちの家に行くなんて許さなかったと思う」


 透さんの表情が曇るのは、罪悪感のせいだろうか。


「だから、隆一君が来てくれて良かった」

「大袈裟だよ。だって透さんは共働きのご両親に代わって、静ちゃんの面倒を見る責任があるんだから。俺みたいに無責任に許したりできないのは当然だよ」

「そんなことない……。はぁ、どうしてうまくいかないんだろ。これじゃまた失敗しちゃう。美希の時みたいに……」

「美希って、冬馬さんのこと?」

「……あ、う、うん……」


 思わず冬馬さんの名前を口にしてしまったのか、透さんは気まずそうな表情をする。

 二人の間に何が起こったかは分からない。

 でも俺にも分かることはある。


「冬馬さんとのことは、違うと思う」

「慰めようとしてくれるのは嬉しいけど……。隆一君、見たでしょ。私がビンタされてるところ……」

「実は、冬馬さんと会ったんだ」

「え?」

「ごめん。でも学校で透さんに関して無責任な噂が流れて、何とかしたかったんだ。そのためには噂の原因を作った冬馬さんと会って話すのが一番だと思って……」

「……」


 透さんは驚いた表情をしながら、その眼差しは先を促していた。


「素っ気ない口調だったけど、透さんに関する根も葉もない噂が流れてるって知った時、すごく心配してた。叩いたことも気にしてたし……」

「……美希が……ほ、本当に……?」


 透さんは何かを考えるように、視線を宙へやる。


「実はね、『キュートだよ、静さん!』のことを教えてくれたのって、美希なの。中学3年の時に……あの頃はそのマンガって今ほど人気もなくって……私はマンガをあんまり読まなかったから。絶対ハマるからって美希に勧められて……」


 そして今も大好きな作品なまま。コラボカフェに出かけるくらいに。

 でもそれならどうして――。


「……それならどうして縁を切ったんだよって思うよね……」

「……うん」


 どうやら顔に出てしまっていたらしい。

 透さんは立ち上がると飾り棚のところに歩いていくと、幾つかの写真を手にして戻る。

 テーブルに置いた写真は、以前、夕食に招待してもらった時に見た、透さんの幼い頃の功績。

 ピアノ、ミニバス、そして剣道――。


「自画自賛に聞こえるかもしれないけど、私は昔からある程度のことをうまくこなせたの。ピアノもミニバスも……。器用だったんだ」


 ピアノを始めたのはお母さんがきっかけだったらしい。透さんのお母さんはピアノを子どもの頃から習っていて、今はないけれど昔はオルガンが家にあった。

 透さんの前でキラキラ星やおもちゃのチャチャチャ、やまのおんがくか――色んな曲を弾いてくれたらしい。それがきっかけで透さんはピアノを習いたいと教室に通うようになった。


「たくさんの曲が弾けるようになって、難しい曲を間違わずに弾けるようになると、先生もお母さんもすごく喜んでくれた。でもあるところまで行くと、みんなの様子が変わったの」


 透さんはピアノコンクールで演奏している幼い頃の自分の写真を手に取り、その表面を優しく撫でた。その表情は昔を懐かしむのではなく、治りきっていない傷に触れるように辛そうだった。


「ピアノコンクールで入賞するっていう目標が出来て、毎日練習の日々。そのうち曲を弾いても誰も褒めてはくれなくなった。別にそれが不満でヘソを曲げた訳じゃないの。ただ周りからの期待が怖くなった。優しかった先生や親の視線が厳しくなったの。些細なミスも許してもらえない。課題曲が弾けないと怒られたし、間違わないで弾くのは当たり前って感じで……」


 でも透さんは一生懸命に頑張った。コンクールでいい成績を取って、親や先生に喜んで欲しいという気持ちの方が強かったのだ。


「私は猛練習をして、コンクールで入賞できたの。みんな、すごく喜んでくれた。それでようやくプレッシャーから解放されるって思ったの。でも違った」


 1つのコンクールでいい成績を残した透さんを待ってたのは、さらに有名な大会に出ること。そこで成績を残すこと。

 練習はますます厳しくなって、学校とピアノ教室を往復する日々が始まった。


「息がうまく吸えないような気がして、窒息しそうになったわ」


 1つの目標をクリアしても、さらに高い目標が設定されるだけ。

 出口のないトンネルに入りこんだみたいだと、透さんは言った。

 自分への重たい期待に押し潰されそうになった。

 小学校低学年であれだけの大舞台でピアノを弾ききったんだから、次もイケる、大丈夫、さあ練習をしましょう……。


「私はプレッシャーに耐えられなくなって、ピアノをやめた。親にも先生にも止められたけど、耐えられなかった。だから私はピアノが嫌いになったって言ったの。ピアノの練習なんかより友だちと遊びたいって」


 透さんのお母さんは残念がりながらも、その意思を尊重してくれた。


「それからしばらくして、当時仲の良かった友だちに誘われて、ミニバスを始めたの。身体を動かすことは好きだったから……」


 透さんはそこで伸び伸びと活動をしていた。でもチームの中でも透さんの活躍が目立ち始め、大会の選抜メンバーに選ばれてから周囲の透さんを見る目があのピアノコンクールの時と一緒になりはじめたのだ。一番大きな変化は、友人の態度。

 一緒にはじめた友人が活躍する透さんに嫉妬して、話してもそっけない態度を取ったり、あからさまにハブったりした。

 透さんは突然のことに困惑して、友達と話そうとした。でもまともに話してもくれなくなった。

 結局、それがきっかけでミニバスをやめた。やめれば状況が変わるかもしれないと期待したけど、一度壊れてしまった関係性が元に戻ることはなかった。


 それから透さんはふさぎ込み、家と学校の往復するだけの日々を送った。

 それを心配した両親がお願いしたのか、ある日、透さんは近所の人が教えているという剣道の道場の見学に誘われた。

 透さんは嫌がったけど、同年代の子もいるし、見学だけでもと説得され、それを拒否しきれないままついていくことになった。

 見学したけど興味は持てなかったと言えば、諦めるだろう。だから一度行けばそれでいい、と透さんは思ったのだ。


 道場では小学校低学年から社会人まで色々な年代の人たちが稽古に勤しんでいた。

 一人ぽつんと見学している透さんに話をかけてきたのが、冬馬さん。

 冬馬さんは透さんより背が高かった。

 実は見学中、あの子カッコイイなと見ていたのだ。

 後日、今度は一人で道場に行ってみると、冬馬さんが黙々と練習していた。

 透さんに気付いた冬馬さんは笑顔で話しかけ、「竹刀もってみない?」と誘ってきた。

 軽い誘いに、透さんは頷き、稽古の真似事みたいなことをしてみた。

 ただ竹刀を振るうだけなのに、当時の透さんはなかなかうまく出来なかったらしい。

 剣道のいろはを、冬馬さんが教えてくれた。両脚の踏ん張り方が甘いとか、背筋が曲がっていることとか。

 それは初めてのことだった。ピアノもミニバスもすぐにコツを掴めたのに、剣道は違った。

 最初から色々なつまずきがあって、冬馬さんから教えてもらわなかったら気づくことができなかったことばかり。

 はじめて透は自分が何もできないことを悩んだ。

 剣道ならピアノやミニバスのように周囲から身の丈を越えた期待を寄せられることはない、と思った。


「調子に乗ってるって思うかもしれないけど、初めて自分がうまくできないものに出会えて、嬉しかったの。これだったら誰も私に期待しないって。だから剣道をやらせてもらうことにしたの。親も私を心配してたし、すぐに許可をくれた」


 それから日課が変わった。

 週に3回、学校が終わると道場に通うようになった。道場で冬馬さんの指導を受けながら一から剣道を学んだ。技術的なところから、礼儀作法まで。

 冬馬さんが試合に出る時は会場まで応援に行くのを欠かさなかった。

 二人は気付けば、親友と呼び合えるような関係になっていた。


「学区が違って同じ学校じゃなかったけど、休みの日は道場が終わってから二人で遊びに行くのが当たり前になったの。色んな話をたくさんしたわ。学校のことや家のこと。最近ハマってる動画のこととか……」


 中学2年の時くらいだろうか。透は急に背が伸びはじめ、冬馬さんを追い越した。

 その頃になると、透さんの剣道の腕前はかなり上達していた。

 身長が伸びたことや透さんの飲み込みの良さなどもあいまって、剣道の腕前は冬馬さんに肩を並べるところまできていた。

 それでも2人の関係は小学生の時に出会った頃のまま、変わることがなかった。


「中学三年の時に全国大会に出場することができる重要な予選があって……」


 透さんは当時のことを思い出しているのか、辛そうに表情を曇らせる。


「たしか、透さんが勝ったんだよね」

「そう……。私は美希が勝って全国大会に行くと思ってた。でも美希が敗退して、私が全国大会に行くことになったの」


 透さんは冬馬さんとの関係が悪くなると思った。誰より全国大会に行って実力を試したい、と毎日のように語り、頑張っていたのは冬馬さんだから。

 透さんが感じたのはそれまでの周囲の期待が自分に集まることへの恐怖ではなく、自分さえいなかったら全国大会に行けていたであろう冬馬さんの大切なチャンスを奪ってしまった自責の念……。

 だから透さんは仮病で全国大会を休んだ。そうすることで、代わりに冬馬さんが出場することになると分かっていたから。


「私は高校進学を理由に剣道をやめた。高校に入学してから道場の先生がまた来るようにって言われたけど、静が病弱で、面倒を見なきゃいけないってことを言い訳にして断った……。イケメンとか無責任に周りは勝手な私を作って褒めるけど、これが本当の私。臆病で女々しくて、自分勝手……私はこんな自分が大嫌い……っ」

「冬馬さんと会わなくなったのはどうして? 冬馬さんは全国大会に行けた。透さんと冬馬さんの間に、わだかまりはないはずじゃないの?」

「いっぱいいっぱいだったの……。大会期間が終わっても、これからも、もしかしたら美希の夢の邪魔をしてしまうかもしれないって。いつかミニバスの時みたいに、美希に無視される日がくるんじゃないかって……。他の誰に嫌われることより、美希に嫌われるのは耐えられなかった。だから……」

「嫌われる前に、自分から離れたってこと?」

「ん……」


 透さんはこくっと頷いた。


「馬鹿、だよね……」


 でも冬馬さんは透さんが不安に思うような人なんだろうか。話した印象では、根に持つような子には思えなかった。


「せっかく来てもらったのに、空気を悪くしちゃって、ごめん……」

「そんなことない。むしろ話したくないような話をさせちゃって、こっちこそ……ごめん」

「気にしないで。隆一君になら話せるって思えたから、話したから」

「……そっか」


 それだけ信用してくれてるってことなんだろうか。そうだったら嬉しい。

 透さんは微笑んだ。


「じゃ、じゃあ、俺、そろそろ行く。夕飯ごちそうさま」


 透さんは玄関まで見送りに出てくれる。

 俺は見送られ歩き出しかけて、振り返った。


「? 忘れ物?」

「すごく余計なお世話だと思うんだけど、冬馬さんと一度、話してみたほうがいいと思う」

「また叩かれるわ、きっと」

「……でも教室の時とは違って、ちゃんと話せるかもしれない」

「どうしてそう思うの? 美希がそう言ってた?」


 いや、と俺は首を横に振った。


「冬馬さん、透さんと同じスマホカバー使ってたから」

「え」

「確かに剣道っていう繋がりはもうないのかもしれない。でも、それ以外のことでまだ透さんと冬馬さんは繋がってるんだよ」

「…………」

「考えてみて。じゃあ、また月曜日に」

「う、うん。また……」


 今度こそ俺は歩き出し、家路についた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る