その後
『ちょりーっすテンアゲピーポーふんがふんがドンペリ〜♪』
『僕には彼女がいます、ね!筋肉ちゃん!”ぴくぴくっ!!”』
『お前も俺の彼女にならないか……?』などなど。
あの後も自己紹介が続いたが、ほぼ全員が大介に感化されたようで、歌うように自己紹介をして最後に一発ギャグを披露するようになった。
一発ギャグのたびに寒くなる教室。音痴な歌。ここは地獄か……!?
これ、自己紹介だよな!?一瞬忘れかけたぞ!?
あ、もちろん俺はギャグも言わなかったし、歌わなかったぞ。
なぜだか知らないが俺のときだけはみんな無言でしーんとしていた……。
――自己紹介が終わった後の休憩時間――
「あ、委員長!俺も手伝おうか?」
「柏木くん、いいの?」
俺は重たそうに分厚い教科書を運んでいる委員長を見つけた。
彼女は
髪型はポニーテールで、誰にでも優しくみんなから委員長と呼ばれている。
ちなみに美少女でかなり男子からの人気が高い。
実はこの俺、柏木十三は委員長のことが好きなのだ!
「全然大丈夫!俺がやりたいだけだから!」
「助かるよ〜」
と言って委員長は笑顔を見せた。
おぢさんキュンキュンしちゃうよ!そんな眩しい笑顔を見たらぁ!!
正直、委員長と近づきたいという下心もあるけど、委員長が持っていた教科書の分厚さと量は女子が持つには重すぎるのと思ったので手伝ってあげたいという気持ちのほうが強かった。
「本当に助かったよ!十三くんって優しいんだね!」
うおおおお!委員長の好感度UPだな!!そして委員長から教科書の半分より多いぐらいを受け取った。
教科書は意外と重かった、中学生の平均体重の半分ぐらいか?(わかりづらすぎる例え)
俺と委員長はそのまま教室まで教科書を運んだ。
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