二足目

それを見たのは今日で三回目。

一度目は子供の頃。

二度目はおばあちゃんの通夜。


古い昔ながらの日本家屋で、廊下をひたひたと素足で歩く音がする。

ふすまの隙間から見えた足は、足しかなかった。


一度目は通り過ぎていった。


二度目は二往復した。



今日は、ずっと部屋の前にいる。

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