第45話 金の亡者になりにけり
悪口言いたい。
私は父の葬儀で何十年ぶりに従兄弟と会ったのだ。
その時はわからなかった。こっちも揉めてたから。
二度目は京都の叔母に会いに行った時。
違和感はあった。
まず、いくら姉の所と言っても義兄のお宅だし、お土産くらいは持ってくると思っていたからだ。
おまけに、新幹線の中で私は自分と従兄弟のビールとおつまみを買って乗り込んだのだが、従兄弟は自分のビールだけ、、、。
?!
まっ年上だからなと思ったからここはいい。
私は従兄弟、従姉妹、叔母のお土産を山ほど持っていった。
叔母にはベストの羽織ものなら使いやすいだろうと洗濯できて軽くて暖かい物を
探したのだ。
従兄弟は手ぶら。
それから、叔母のところへ行きランチを食べる事になった。
ハンバーグ屋さん。会計はどうしようと考えていたのよ。
すんごいお金持ち自慢してるから出してくれるかな?が甘かった。
結果は叔母のお金から出す事になった。叔母が誰か尋ねてきたらそうしてくれと言っていたから。
ここは甘える事にした。
面会も終わり、従姉妹の家に泊まる事になったのだか、義兄は下戸だからスーパーでお酒を買う事になった。
どんどん自分の飲むお酒をカートに入れるだけ。支払いは従姉妹。
ええーー!
義兄は下戸なのでケーキを買おうと提案した時も自分の食べたいケーキをさっさと言うといなくなる、ここは払おうと思っていたから従姉妹はごめんと言うが
晩御飯も用意してくれてるのだし、当たり前だと思った。
翌日、喫茶店でコーヒー飲んだ時も支払う気なんか微塵も無いので、私が支払いをした。
「なんやねーん!貧乏人のくせに!」と言われた時にはかちんときたけど、
「そうは言うても年上やしな。」と言って笑った。
何か不思議な気持ちのまま別れたのだ。
翌年、再び京都の叔母のところへ行った時にもお土産無し。
和食のお店を予約してあったのだけど、ガンガンお酒を頼むのだ。
叔母が支払うからだろうとわかった。
この日は一番下の従兄弟も来てたが、常に喧嘩腰の話方で気分が悪かった。
その夜も京都の従姉妹の家に泊まったのだが、立派な家をあちこち見て回り、
これならいくらくらいで売れるから売ってマンション買った方がいいとか言う。
呆れた、、、。
人の家の値踏みをするなんて。
翌日、大阪のいとこ達の母親のところへ面会に行った時も不機嫌そのもの。
叔母が払うからとお酒を、ガンガン飲む。
いじましい、、。
もう、奴とは会いたくないと思うようになったから、今年は京都日帰りで叔母に会った。その方が気が楽。
従姉妹とふたりの方がいい。割り勘のが気が楽。
今回は従姉妹の子供の結婚式があったから、そのついでに名古屋に来たらしい。
まあ、変な話もしたかったんだろう。
結婚式でお祝いに、
「10万入れるか悩んだけど五万でええわ。そしたら、お車代で2万もくれたー!」
と喜んでるのを見たら、全く気分が悪くなったのだ。
今、毎日のようにゴルフに行き、女性たちにご飯や飲み代を奢ってると話す。
アホだと思った。
それにはお金を使えるのに何故に甥っ子の結婚式のお祝いをケチるのか、。
こう言う人とは付き合いたくないと、いや、もう連絡しないと決めた。
世の中にはお金持ちになったからと社会で困ってる人を助けてる人達もいるよ。
情けない、、、。
金の亡者になったんだなと思った。
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