第46話 アラカルト

名古屋では昨年あたりから、地下鉄の駅の名前を変えている。どうも観光目当てらしい。

私達の愛する伝馬町は神宮東伝馬町となった。

なんじゃい?神宮西って駅あんのよ。

市役所は名古屋城になったし。

間違いそうになる。


病院に行くのを楽しみにしてるのは、多分、地元だから。

思い出がたくさんあるもんね。


さて、離婚したのは自分のせいなんだけど、仲良しの友達の

「父ちゃんがー」「オヤジがー」「あいつがー」の話を聞くと

良いなぁと思うのである。


子供がいた時には、ひとりの時間が欲しいとあれだけ願ったのにね。

独身の同期は全然平気だと言う。

すっごいなぁ。


どうもお母さん仕事が身につきすぎたのかもしれないね。

誰か定期的に遊びに来てくれると良いんだけど。

友達はみんなパートしてるしね。ここは遠いしね。


たぶん、友達が婚活サイトを勧めてくれたのは、いつか私がひとりになるからと心配してくれたんだろうね。

だけども、友達ではダメなんだよね。

どうも男は恋愛したいらしい。


私は男性に対してきびちいのだ。

まずは人間性がアウト!の人が多すぎる。

優しい人がいいのは勿論だけど、私だけに優しいのは違うんだよね。


そう言えば、元のダンナと結婚してみるかと思った時にたまたま、ボロ車で信号で止まってたら、前の方の車におばあちゃんが乗り込もうとしてた。

怒鳴られてた、タクシーと勘違いしたらしい。

「ねぇ、あんたならどーする?」と聞いたら

「んなもん、年寄りだから、どこまで行くんだね?と聞くわ。」

ほんで?」

「まあ、暇だし送るわさ。」

と答えたのだった。

この人はバカなんだけど、こう言うことはやれるんだよね。


こう言う人がいないんだなぁ、、。




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