第91話 離人症

多重人格をモデルにして書いてみました。

ビリーミリガンと24人の、、。

とか言う題名だったかしら?

そんな本が出版されて、多重人格はあるんだと

認識されたように思います。


ところで、私、離人症と言うものを経験しておりました。

これは、看護学生の時にわかりました。


小学六年でした。

「あ」と言う文字を書いていたら、

ぼんやりして、自分から自分が抜けてしまい

抜けた自分が自分を見ている感覚。

現実感が無くなり、音無し、時間は止まってしまったようになるんです。

本体は固まっています。


しばらくしたら、戻りますが、頭がまとまりません。


面白い事に、あ、ね、ぬ、の

と言う文字を書いている時におこるんです。


家から離れてしばらくしたら、起こらなくなりました。


多重人格の方は、そのせいで仕事にも付けない、恋愛や友達も作れないようです。

きつい事ですね。


最近は人格の統合を目指すよりも

上手く共存する方向へ治療はシフトしているようです。

他の人格は本体を護る為にいるのですから

周りから迷惑と言われるのも、悲しいように思います。


人の人格はひとつの要素で形成されている訳ではありません。


多重人格者の過去だけに焦点があたらないで

今、ここにいるその人を特別がらずに

見守ってくれる人が増えたらいいのになぁと

思うのでした。



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