神様の本音 消滅?


神13:「つまり、この阿呆の言う事を信じるのであれば大神様は我らに対して大層

    お怒りである。そして我ら、ひいては地球までもを消滅させるお考えであ

    るという事でしょうか。」


神33:「まさか!んなことがあるわけない。本気で言ってんのか?」

神9:「そうだよぉ。いくら大神様だってそこまでしないって。ねぇ?」

神4:「そうよね、いくら大神様でも、、、。」

神18:「せやせや。変なこと勘ぐるもんやないで。」


0の要領の得ない説明をまとめた神13の発言に同意を示す神は少ない。

それもそのはずだ。

神13の言う事を認めるという事は自身の消滅を意味するのだ。

そう簡単に認められない。

だが彼らも仮にも神、うすうすは消滅の危機が迫っていることを自覚しているのだろう。

彼らの抗議に力がないのはそのせいだ。


神13:「希望的推測にすがるのはやめなさい。あなたたちにも大神様がお怒りにな

    るような出来事に心当たりがあるのでしょう?」


神たち:「うっ、、、、。」


神13の言葉に心当たりがあるのか多くの神が言葉を詰まらせる

やはり、というべきか消滅させられるにはさせられるだけの理由があるらしい。

かくいう神13にも心当たりがある。


神0:「ん?なんか心あたりあんの?俺はまったくないんだけど。もしかしなくても

    俺ってとばっちりで消滅の危機迎えてんの?」


ここでも空気の読めない神0。

我関せずと言った態度で他の神たちを見ている。


神13:「はぁ、あなたにも責任はあるのですよ。それに現代で大神様のお怒りにな

    るような理由なんて一つしかないでしょう。」


もはやため息をつく気にもなれない神13が神0に言う。

先ほどまっでは半信半疑だった他の神たちもすでにいかにして大神様の怒りを鎮めればいいのか真剣に考え始めている。


神0:「俺にも責任あんの⁉いや俺って下っ端だし、そういうのってあんた達の仕事

   じゃん。つか、いい加減その理由教えてよ。俺まだわかんないんだけど。」


どこまでも察しの悪い神0。

そんな神0に再び巻き起こる神たちの怒り。

どこまでも無関心で責任感のかけらも感じさせない神0の言葉はもはや殴ってほしいと言っているようにしか聞こえなかった。

じりじりと神0との距離を縮めていく神たち。


神0:「えっ、なになに⁉怖い怖い。俺は消滅させられるかもしれない理由を聞きた

    いだけで別に怒らせる気なんてこれっぽっちも、、、、、。」



神たち:「「「「「「「「異世界転生に決まってんだろーが!!」」」」」」」


神0の最期の言葉は他の神たちの怒声によってかき消され、誰の耳にも届かないのであった。。。。

南無~。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る