第11話誤解連発風呂

1部の方に苦手な表現があります。

※主人公は特殊性癖です。(性別関係なく)



修正を望まれれば修正します。

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リュカは現在気の進まないまま大きな風呂場に向かっていた。


「ぅう……リュカ……本当に父様を誘えたんだね……」

「ふっふっふっこれでリーファから解放されるぞ」

(お前は後継者争い脱落だよばーか!)


こそこそと二人で話していると


「ん?なんだ?2人でコソコソしないで私にも話してみろ」

ガータリオンが父親の顔をしてニヤニヤとこちらに近寄ってくる。


「なんでもないですよ!父様」

「そうですよ。僕達は何も話してません。」

「そうかそうか〜」


ガータリオンはすっかり仲良くなった兄弟の様子にまたもにやにやと1人和んでいた。

風呂場につき、使用人たちが服を脱がせようとこちらにやってくる。が、何故かユーゴには誰も近づかなかった。


「おい。なんでユーゴの世話はしないんだ??」


ガータリオンが威圧的に説いただすと、使用人たちはみな表情を濁した。


「まさかアマンダの仕業か?」

「ち、違うんです!お父様!」


声を荒らげたユーゴにガータリオンは驚く。


「…その、僕は裸をみて欲しくなくて……」

「いまから一緒に入るが大丈夫なのか?」

「えっ、ぼ、僕は入りませんよ……!」

「なに言ってんだよユーゴ。ほら、入るぞ。おい!貴様ら出ていけ」


リュカの言葉を聞き、使用人たちが皆一斉に出ていく。


「ほら、脱げよ」

(その傷だらけの刺激的な体を見せてやれ)


夕方に少年を殺したリュカはまだ興奮がおさまりきっていなかった。パルサパンが言っていたが、全身きっと傷だらけなのだろう。そう言われればリュカの記憶の中でもユーゴはずっと長袖だった。リュカはどんなに痛々しい体なのだろうとサディスティックな気持ちが高ぶり、ユーゴの裸を早く見たいのだった。


ガータリオンはユーゴの裸を息を荒らげながら見せたがるリュカの尋常ではない様子に疑問を抱いていた。




「あぁ……っ」


服がポテっと地面に落ちる。


リュカが無理やり脱がせた後の上裸は全身傷だらけで。

ユーゴの発した悲しそうな声と共に悲壮感が溢れ出している。


「ど、どっどうしたんだその傷は!」

ガータリオンが身をのりあげてユーゴを問いただす。

ガータリオンは腰に巻いていたバスタオルがハタリと落ち、立派な一物を揺らしていることに気づいていない。


(な、な、な、なんだあれは!!!!)

俺は前世の俺とは全然違うそこにガータリオンとは違うところで驚愕していた。

おっおかしい……いくら外国人だからって、ま、ま、まさかっ、俺が小さかったのか…??あ、あれで通常時だと??

そもそも銭湯に行ったこともないしトイレで見比べることなんてしなかった。

前世ではしっかり××などを視聴していたが、でかいヤツが出ているだけだと思っていた。


慌てて下を見る。


リュカくんの小さなモノがあり、成長を待つしかないとともに少し安心したのだった。「まだ希望はあるぞ」と。


なお、リュカの前世のサイズは平均的だった。



「アマンダがやったのか。。?!!」

「……っ」

「そうなんだな?」

「ちっ、違います!」

「じゃ、じゃあ誰にやられたんだ!」


「母様です……」



「……?ま、まさか、リーファが……っ!?」


ガータリオンはユーゴの言葉が信じられなかった。リーファには多少溜め込んでしまうところがあるとは思っていたがまさかこんなことになっているだなんて。

ユーゴは明るい茶髪を揺らしながら声を出さずに涙を零した。きっと声を出さないのも今までの経験からなのだろう。ガータリオンはそんなユーゴの様子に気を取られ、計画通りに進んでいく展開にニタニタと笑っているリュカに気づかなかった。


「ほら、早く入ろうぜ〜」


「……?お前はこの怪我のことを知っていたのか?」

「つい最近だけどね。リーファは普段からイラついてることが多かったからユーゴになにかしてることは知ってたんだ」

「な、なんで早く言わないんだ!」

「気づいたのが最近だっていってるだろ!」

「こら!親に向かって何だその口の利き方は!」


リュカはユーゴのことになっても、すぐ手のひらをクルクルさせる父を見てカチンと来てしまっていた。


「そもそも早く気づかない父様も悪いんじゃないか…。俺のことも前までほったらかしてたくせに」


「それは使用人から話を聞いてだな……」


「リーファがうまく嘘流してただけだ。メイドに辱め?俺、(生きてる)女に興味無いし」


「は、は、はあ!?……?!!……っ……?……っおっおっお前ぇ。えぇ??!……ま、まあ結婚はするんだぞ?」

「それくらいちゃんとするよ。他は俺の好きなようにしてもいいんだろ?(死体飾りたい)」

「ぁ、ああ、(愛人♂をつくるのか)そ、そうか……そうなんだな…。た、確かにリュカは美しいメイドをそばに置くことは無かったな」

「(ん?なんかおかしなことになってないか?)……体つきがアレなんだよね。(好きすぎて殺したくなる)」

「そうか……(リュカは大きな胸が苦手なのか)」


「リュ、リュカ……そうだったんだね……。?!」


「ん?なんでそんなに驚くんだ?(ただ噂を否定しているだけなんだけど)」

「確かにリュカは僕に無理やりなところがあったね…」

「ユーゴ……」

「父様……」


「は??……は?」

(まさか、俺の死体好きネクロフィリアがバレたのか……?!!)


「いや、なにか誤解してませんか??俺は普通にしてますよ!」

「ま、まぁ、リュカにとっては……ふっ普通かもね」


「……」

(これは確実にバレた)


「引かないんですか……?」


「リュカ、別に趣味嗜好は人それぞれだ。それに私たちは貴族だ。どうにでもなる」

(バレても隠蔽できるって事ね)

「ぼっ僕も前からそういう人がいるのはしってたから…」

(ユーゴはどこでそんなアブノーマルなことを知ったんだ……?)


「そ、そっか…」

(なんだか悩んでいたから少し理解されて動きやすくなったよ。というよりこの世界は死体好きは結構普通なんだな)


リュカは後にとんでもない誤解になっていることに気づくのだが、彼が女とまともな恋愛をすることが出来ないのは事実だった。というより男なんて痛ましくないと視界の欠片にも入ってこないのだが。生きている女が嫌いというより……リュカは好きすぎて遠ざけたい思いだ。性的なところでは男よりは女と言うだけ。性別はあまり関係ないのだ。恋愛はそもそも殺人欲求で多分無理だ。


パルサパンは指輪の中で誤解に気づいており大爆笑していた。

『ふふぁっあ!おっお主…くっふっ!これからどうなる事やら』




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風呂場にて




「お、おい。ユーゴ、なんでそんなにぎこちないんだ?」

「痛いんだよ……(まさかリュカが同性愛者だったなんて、、。確かに驚きはあるけどまあ、最近は多いって言うしね…。僕はまだよく分からないや)」


リュカは隣でぎこちなく石鹸をつけながらこちらをちらちら見てくるユーゴにムカついていた。


(なんでこっちをちらちら見てくるんだ??)


だがしかし傷だらけの体というのは痛々しくていいな…肉がえぐれるほどつよく鞭で打ってみたい。リュカはそんなことを考えながらユーゴの体を見て、舌を舐めずっていた。


「ッ……」

「ん?顔赤くなってないかユーゴ」

「なんでもないよ。(まさかリュカは僕のことが好きなのか?!)」


そう言いながらリュカから離れていくユーゴ。


(そう思えば傷なんて見せれば済む話なのになんでユーゴなあんなに渋っていたんだ。まさか本当に恥ずかしかったのか?いや、しかしさっき居た使用人は同性だっt………………




は!!!!


まさか、コイツ……ゲイなのか?!いや、でもまだ7歳だぞ!?自覚するには早いんじゃ)



「……ユーゴ、おっお前はゲイなのか?」


リュカはいまから戦場に行くような悟った瞳でユーゴを真剣に見つめる。

この世界、同性愛者をゲイと言う文化はなかった。つまり、役を演じる、芸という意味だけがまかり通る。ということはユーゴの答えは


「ゲイ?あぁ!芸ね。今更僕のことに気づいたんだ。確かに嘘は着いてたけどリュカには特段何もしてないよ」

「おお!まじか。全然気づかなかった」

(ほへぇ〜やっぱりどんな世界でも意外と多いんだなぁ)


現代人で性癖が特殊すぎて性別にこだわりのないリュカは正直に驚いていた。



リュカはユーゴを同性愛者だと、ガータリオンとユーゴはリュカを同性愛者だと、ややこしい勘違いが起こってしまった風呂であった。


なお、風呂の間、ガータリオンはリーファが悪辣なことをしていた事実に魂が抜けたように湯船に浸かっていた。

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